2009/5/14

学校封鎖

職場で携帯が鳴りました。
夫「学校がロックダウンされたけど、J(長男)は皆と図書室にいて無事だから。仕事が終わったらS(次男)を連れて家に帰るように。ここには来ちゃだめだよ」
私「あっ、そう。また連絡してね」
夫「どうしてロックダウンなのか聞かないの?」
夫のいつものたわいのない話だと流していたところ、そこで初めてロックダウン=学校封鎖の深刻な意味を思い出しました。夫が得た情報では、学校近辺で拳銃を持った男がうろついている、とのこと。校内に残っている人の安全のため、警察の指示により学校を封鎖したのだそうです。

地元と郡の警察そして海上保安庁のヘリコプターが捜索に出ましたが、結局該当者が見つからないまま、何事も無くロックダウンは2時間半後に解除されました。

この町の学校区は毎週木曜日に1時間早く学校が終わります。その日、長男は夫の学校に寄り、一緒に自宅に帰ってくることになっていました。夫の学校の幼稚園には、ごく一部の生徒と教師、それに同じ建物内にある教育委員会の職員のみ。これが通常の日なら、ちょうど生徒が通学バスに乗り込む時間帯にロックダウンが指示されて、大変な混乱を引き起こしていたでしょう。

次男をプリスクールに迎えに行って自宅に帰るとき、世の中は平和に見えるのに、この丘の向こうで拳銃を持った人が近隣を脅かしているなんて、誰が想像するだろうと思いながらも、私のできることは次男の安全を確保することと自分に命じるだけでした。

この一件は、事件前日に学校近所で起こった家庭内暴力がエスカレートしたものではないかと言われていたのですが、警察の調べと詳しい事情聴取により、通報者(10歳児)がおもちゃと思われる拳銃で何者かに脅されたことが発端だと、後日わかりました。そうわかると、人騒がせな話です。陸上競技会も校区の役員会も中止になりましたが、安全にはかえられません。
転ばぬ先の杖(Better safe than sorry.)と言える今が有難いと思うばかりです。

我が家の男性二人。長男は、「訓練じゃないんだよー、本当だったんだから。びっくりしたけど怖くなかったよ」。夫は、「偶然だけどさ、体育館で地元警察の訓練中だったんだよ。警察官が何十人もいたから恐怖感はなかったよ」。
そんな話、第一報の時にして欲しいですよ、まったく。心配していたんですから。


アメリカからのこそだて奮闘記


日本で大手企業の広報課長を務めているときに、アメリカ人の英会話教室の先生と結婚、渡米。日米の文化の違いに悩まされながら、子育てに奮闘中。

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