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テレビ・メディアとの上手なつきあい方 ルールを決めよう! 見ない日を作ろう!

ルールを決めよう! 見ない日を作ろう!

テレビ・メディアとの上手なつきあい方割

テレビに触れる時間を減らすなどできることからチャレンジを

子どもの発達と成長には、睡眠・食事・遊び・愛されている実感が不可欠。毎日の生活の中で、早寝早起きをし、家族で和やかに食卓を囲み、身体を使って遊んだり、愛情のこもった抱っこをし、言葉のやりとりを重ねることが、子どもの成長には欠かせません。
 
メディアに触れる時間が長くなることで、生活のリズムが崩れたり、外遊びが少なくなるなど、子どもの成長に大切な要素を子どもに与える機会が奪われています。親や周囲の大人たちが、意識や習慣を変えることが大切です。

 

まずは、テレビを見る時間を減らす努力をしてみましょう。授乳中や食事中はテレビを消す、見たい番組だけを選んで見る、時間を決めて子どもに見せる、などできることから実践を。

早寝早起きし、食事の時間を整え、外遊び、買い物など、1日のタイムスケジュールを組み直し、1日をていねいに過ごす心がけも大切です。

テレビから一方的に流される情報は、子どもにも影響を与えています。見る時間が長くなるほど、「流れてくる情報は正しいもの」と信じて受け入れてしまいがちです。得た情報を鵜呑みにするのではなく、疑いを持ってみたり、自分なりの価値観や考えを元に読み解くようにしたいものです。テレビを見るときは、親が一緒に見るようにして、「こういうことをすると、相手が悲しむよね」など、情報に対して親の考えを述べたり、親子で話し合うことも必要です。親自身、テレビ番組やDVDを見せる場合は、子どもに与えるべきものかを考え、選ぶように心がけることが大切。そうすることで、主体的にメディアに関わる姿勢を育てます。

「テレビを見ない」を習慣にして子どもと家事を楽しもう

ぐずる子どもに対して、テレビを電子ベビーシッター代わりにしてしまっているケースは少なくありません。家事が進まないママには、頭の痛いことでしょう。でも「見せない」と決めたら、おんぶしてキッチンに立つ、目の届くところで声をかけながら遊ばせるなど、テレビに頼らない策を講じることが大切です。

 
2歳を過ぎるころには、子どもは親がすることを真似るようになり、ママのお手伝いもしたがるようになります。日常生活の中で「お手伝いができた」という体験を幼い頃から積み重ねていくことは、達成感や自己肯定感につながり、子どもの成長にとって大切なもの。 

 

多少手間がかかっても、「自分でやってみたい」という好奇心や関心を満たしてあげるよう、できることをさせてみましょう。

 

誰からのサポートもなく、一人で子育てをしているママは、メディアへの依存度が高くなる傾向にあります。毎日の買い物や散歩、公園・児童館遊びを日課にし、孤独な子育てから抜け出す努力をしてみましょう。保健所の保健師さんや子育て支援課の窓口など、地域の子育て支援拠点も上手に利用するといいですね。

取材・文/中野洋子 イラスト/犬塚円香

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