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群れ遊びを楽しもう!

外に飛び出せ!友だちと触れ合おう!

群れ遊びを楽しもう!

ケンカも友だちとのコミュニケーションを学ぶ機会に

そうこうしている間に、「○○ちゃんはさっき鬼やったでしょ!」「だからこのタオルは○○ちゃんの番!」と、子どもたちがハンカチ落とし用のタオルの引っ張り合いを始めました。見守っていると、自然に誰かがゆずりはじめ、数分後には何もなかったように手をつないで新しい遊びをはじめています。
 
「ケンカもしてみないと仲直りの方法を覚えませんからね。まさにこれが必要な体験。親も、集団の中にいるわが子の姿をみていると、家で過ごしているときとは違う、新しい顔を発見できるはずですよ。あら、こんなアイディアを出すんだ、相手にやさしくできるんだ、意外と強い一面があるんだ、お友だちといるときは聞き役なんだな、といった具合です」。
 
外で群れ遊びをする子どもの姿をあまりみなくなった理由には、「子どもの声がうるさいという環境や、ちょっとしたケンカやもめごとを嫌う大人の影響もあります。親も少し子どもが大きくなると、“遊んでなんかいないで勉強しなさい”なんて言うようになる。でも、私はやはり、子どもの心の土台を作るのは遊びだと思っています」

群れ遊びだからこそ!

群れ方や遊びにルールを作らなくてもOK

群れ方もいろいろ。この人についていこうとか、大好きと思える人、一緒にいて楽しい人が自然にわかって、それが集団化していくそうです。
 
人間関係には、正しいかどうかではなく、合う合わないがあっても当然。自分とは違ういろんな考えがあることを知り、違う考えも尊重する。それは大人になっても大事なスキルになるはずです。ときには、三人寄れば文殊の知恵のような、一人ではできないことも大勢ならできる、というような経験もするでしょう。
 
「さて、遊び方ですが、ルールのある伝承遊びもすばらしいですが、名もなき遊び、ただ群れて土いじりをしながらおしゃべりしているうちに、ごっこ遊びに発展したり、鬼ごっこをしているうちに、子どもが独自のルールを作り出して一般的には名称のないような鬼ごっこがはじまったり。そういう自然の流れを大事にしたいですね。もちろん昔ながらの伝承遊びも、友だち同士が触れ合える遊びが多く、ルールがあること、それを守ることも学べるので、親から子へ伝えていきたいですね」。
 
室内よりも、ダイナミックな動きができる屋外だからこそ得られることがある。思いっきり遊ぶ体験によって、心が大きく動き、感情のスケールも大きくなります。仲間と一緒に、外遊びに出かけましょう!

 

参加しました!

佐藤萌瑠(める)ちゃん(4歳)、諒賀(りょうが)くん(1歳)&真美枝ママ 今日の外遊びで、自分の子どもの体力のなさ、根性のなさをちょっぴり痛感。これからはもっと外遊びをさせたいと思います!   赤瀬葵ちゃん(5歳)、杏(あんず)ちゃん(3歳)、奏ちゃん(1歳)&賀子ママ 始めてやった昔ながらの伝承遊びも楽しんでいたので、繰り返しやって深くルールを理解すれば楽しめるんだなと思いました。   村田宗介くん(4歳)、慈英くん(1歳)&香奈子ママ もともと虫や生き物が大好きで好奇心旺盛な息子。今日はそうしたことを仲間とともに経験できたことが貴重でした。   坂本紗彩ちゃん(5歳)、麗(うらら)ちゃん(2歳)&享ママ はじめは虫がいるから木に触りたくないと言ったり…もっと親が自然に触れさせる経験を作ってあげた方がいいのかなと思いました。

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撮影/長尾浩之 取材・文/山田治奈

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