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夫婦でじっくりコミュニケーション 家族時間を大切にしたいから働き方を変えよう!

夫婦でじっくりコミュニケーション

家族時間を大切にしたいから働き方を変えよう!

「働くこと」や「働き方」を夫婦で話し合おう

北欧諸国やフランス、アメリカ、イギリスなど、働く女性が活躍し出生率も回復させた国は、男性と女性両方で仕事、育児、介護などを“共に担う”男女平等の社会の実現へと踏み出しています。本来、子育ては女性だけの役割ではありません。女性が活躍できる社会を実現させていくためには、夫が妻とともに家事や育児を分担したり、長時間労働を見直したり、男性管理職の意識改革を進めるなどの必要があるのです。
 
これらの必要性に気づき、具体的な取り組みに着手し始めている企業や団体が日本でもみられる中、今大切なのは、「働くこと」や「働き方」について、夫婦でじっくり話し合うこと。

夫婦二人で子どもを育てていくわけですから、労働時間や勤務体系、賃金、社内制度をはじめお互いの働く環境を改めて知ることが必要です。そして、妻と夫両方が長時間労働にならないようにするにはどうしたらよいか、作戦を立てることが大切です。
 
今は専業主婦の場合でも、いずれ働きたいのか、働くとしたらどのように働きたいのかを夫と共有し、プランを練っておきましょう。

夫の家事• 育児時間別 妻の就業継続状況

これからの時代、仕事と家庭の両立は男女問わず求められ、推進していく必要があると考えられています。データからもわかる通り、妻の出産後、夫の家事•育児時間が長くなればなるほど妻の離職の割合は低下しています。妻が出産後も仕事と育児を両立させるためには、夫が家事•育児に積極的に参加することが不可欠です。

 

厚生労働省「第13回21世紀成年者縦断調査の概況」(調査年月:2014年11月)より作成

夫や周りの人に相談したり、発信していく姿勢も大切

子育て中の女性が社会で働くには、勤務時間や勤務体制など、さまざまな制約があるのが現実です。日々の仕事において「こんなことが気になった」などの疑問や不満があったら心にためこまず、夫や同僚、上司にどんどん相談しましょう。働くママが多い会社に勤めている場合はママ同士のネットワークを常にもちましょう。「会社にこんな制度があったらもっと働きやすくなる」などのアイデアは、皆で上司に相談をもちかけ、「自ら発信&提案」していく姿勢も大切です。
 
働き方の改善を会社にもちかけても状況が変わらない場合は、共働きで夫婦どちらかの仕事が安定していればどちらかが思い切って仕事を変えるのも、選択肢のひとつ。

次のステップへの準備期間と考え、資格取得などスキルアップを図るのもいいでしょう。
 
日本の働き方は、大きな転換期を迎えています。妻と夫が共に今の働き方と向き合い、改善できる部分は改善し、これまでより働きやすい環境を実現する。そして、お互いに仕事を持ちながらも、夫婦で家事や育児をシェアし、PTAなど地域活動の役割を少しでも果たしていく。そうすれば、夫婦の関係もよりよくなり、以前よりも幸せな家族の時間を過ごせるようになるでしょう。子どもがいるからこそ、家族時間を大切にし、楽しむにはどうしたらいいかを改めて考え、柔軟な発想で働き方を見直していきましょう。

取材・文/長島ともこ

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