もくじに戻る

カテゴリー別もくじ

miku's select

バックナンバー

早めのケアと環境整備が予防につながる 子どものアレルギーと上手に付き合おう

早めのケアと環境整備が予防につながる

子どものアレルギーと上手に付き合おう

アトピー対策は日頃のスキンケアが大事!

最初に現れるアトピー性皮膚炎は、日々のスキンケアがポイント。汗をかいたらシャワーやお風呂で流して肌を清潔にし、保湿剤を塗って乾燥を防ぎます。発疹がある時は、薬を上手に使いながらかゆみを抑え、悪化させないことが大切です。


市販のワセリンや赤ちゃん用保湿剤でケアをする。いくつか試してみて、子どもの肌に合うものを探すのがポイント。
お風呂上がりは皮膚が潤いのある状態で、保湿剤を塗る。
顔や口周りを拭く時は、濡らしたガーゼかウェットティッシュがおすすめ。
入浴時は皮膚刺激がない石けん(ベビー石けんなど)を使い、手で泡立てて優しく洗う。
子どもが自分で掻いた時に肌を傷つけないよう爪をこまめに切る。ギザギザしているなら、爪はヤスリなどで滑らかに。
ママやパパが抱っこする時、服の繊維が子どもの肌を刺激することも。綿100%がおすすめ。

食物アレルギーが心配な場合、離乳食を始める前に相談を

離乳食が始まる頃、心配になるのが食物アレルギーです。乳や卵に対してアレルギーを持つ子どもは多く見られますが、不安だからと、自己判断で食べさせないのはNG。安易に厳格な除去をすると、かえって重い症状を引き起こすことがあり、最近は、少量ずつ食べさせ慣れさせていく方がよいと考えられています。
 
ママやパパ、周囲の家族がアレルギーの場合は子どももアレルギーを発症する傾向があります。離乳食の食材は1つずつ増やすのが基本。ですが、慣れるまで毎日同じ食材を続けて食べさせるのもよくありません。

悩んだら、かかりつけ医や自治体の保健師さんに相談しましょう。

 

特定のものを食べるたびに湿疹が出る場合は、食物アレルギーが疑われます。食べた物を記録すると、何に反応したのか目安になるので、受診の際に持参しましょう。乳児の場合は、ママが食べたものが母乳に影響することも。症状が出た場合は、ママの食事内容もチェックしましょう。

アレルギー対策は神経質にならず無理せず長く続けるのがコツ

アレルギーの一番の対策は、日常生活でできるだけアレルゲンに触れないこと。花粉の飛散が多い日は外出を控え、意識して過ごすことで、花粉症(アレルギー性の鼻炎や結膜炎)の予防になります。
 
とはいえ、ママが神経質になりすぎて、ストレスを抱えるのはよくありません。ピリピリしていると子どもは敏感に反応して、ぐずるなど機嫌が悪くなりストレスが悪循環してしまうこともありますね。
 
室内の掃除や食事のアレルゲン除去など、徹底しようと思うときりがありませんし、人間は無菌状態の中で生きているわけではありません。無理せず、心配なところをできる範囲で行うことが、長続きするコツです。

また幼児期の食材のアレルギーの場合には、除去食など、ママの負担が大きくなります。アレルギー除去食を扱っているお店は、インターネットで調べることもできます。テーマパークやファミリーレストランでは、アレルギー除去食の対応をしているところもあります。もちろんパパにも協力してもらいながら、アレルギーの子どもを育てているママパパの仲間を見つけて情報交換するのも、おすすめです。
 
子どものアレルギーは、成長して子ども自身に体力や免疫力がつくと症状が軽くなる場合がほとんどです。学童期になって自然と治るケースが多いのも事実。「いずれよくなる」と大らかに捉え、子どものアレルギーと上手に付き合っていきましょう。

 

イラスト/サカモトアキコ 取材・文/中野洋子

もくじに戻る

カテゴリー別もくじ

miku's select

バックナンバー