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育休取得とパパの子育ては当たり前  「男を2週間でパパにする」フランスの子育て

育休取得とパパの子育ては当たり前

「男を2週間でパパにする」フランスの子育て

マシュー・ミションパパ&早馬愛ママ

 

パパの生まれはフランス。4年間大阪で暮らしたとのこと。2009年に結婚し、5歳と10カ月の男の子がいます。パパの仕事はエンジニア。月曜~金曜の9時~18時勤務。ごくまれに19時まで残業があることがありますが、通常は定時で帰ることができます。  

 

マシューパパのお母さんは4人の子どもを育てる専業主婦。お母さんは専業主婦でしたが、パパの妹が生まれたときにお父さんが育休を取ったそう。子どもが生まれると父親が育休を取るのは当たり前というのは、小さいころから意識付けられていたようです。

 

フランスではママが専業主婦でも家政婦さんを雇うのは珍しくありません。マシューさんの実家にも家政婦さんがいたので、洗濯を畳んだりすることもできなかったそう。だからこそ、愛ママは子どもが生まれたらパパをイクメンに育てようと思ったそうです。

「フランスでは自由と平等をとても意識します。そして女の人が強い(笑)。だから家事や育児は嫌な顔せずにするのが当たり前です」「会社の同僚も育休を取得していたので、子どもが生まれたら今度はボクの番だと思っていました」とパパ。

 

平日の夜はパパが上の子の本読みや宿題を見て、下の子のお世話は主にママが担当。フランスではかなり活用されている食洗器はもちろんあり、洗濯やごみ捨てもパパが積極的に行っています。

 

フランスの母子手帳

パリ在住の日本人ママたちにお話を伺いました!

 

 

佐藤明子さん(6歳男の子、5カ月女の子)、神田史子さん(6歳男の子)、東野愛さん(6歳女の子、3歳女の子)、吉田佳織さん(6歳女の子、4歳女の子)、早馬愛さん(5歳男の子、10カ月男の子)

Q出産について、びっくりしたこと、そうなんだと思ったことは?

 

A妊娠中、夫の実家に帰省していた時に出血してしまい、帰省先の病院でそのまま出産になりました。かかりつけの病院ではなかったので心配でしたが、かかりつけ医に連絡を取ってくれて無料で出産できました。
出産するのは病院なのですが、妊娠中のエコーや血液検査は医師から処方箋をもらって町の診療所などで検査してもらいます。切迫早産でしたが「家で安静に」というだけでした。病院には3 カ月に1 回くらいしか行きませんが、パパが一緒に行っている人がほとんどです。妊娠中に8 ~ 9 回の親学級がありましたが、こちらも基本的にパパが一緒に参加します。

 

Q退院後、どのようなサポートがありますか?

 

A産後、助産師さんに家に来てもらいました。帝王切開の部分を医療用クリップで止めていましたが、それを家でそのまま助産師さんがはずしてくれたのでびっくりしました。赤ちゃんの体重を測ったり、子育ての相談も聞いてくれます。
退院時にはピルを処方されます。そして産後10 回の骨盤底筋を回復するためのリハビリがありました。運動療法士が担当してくれましたが、器具やボールを使って引き締めの運動を行います。器具は自分で購入する場合もあります。

Qミルクや離乳食で違いはありますか?

 

A離乳食は日本の場合、お粥からですが、こちらは野菜のピュレから。ニンジンやブロッコリーなどを細かくゆでてすりつぶして与えます。ピュレにする便利な機械もありますが、販売されているものを使う人も多いです。ミルクは液体ミルクや粉ミルクを使っている人が多いですが、液体ミルクは温めませんし、粉ミルクは水で作って与えている人も多いです。

 

Q学校について驚いたことは?

 

A満3 歳になると全員公立の保育学校に入れるのはいいですね。しかも無料です。給食費は別料金で、給食を食べるか自宅に戻って昼食を食べてまた学校に行くかを選択できます。給食を食べる昼休みが11:30 ~ 13:30 ですが、この間は担任の先生ではなくアニマトー(男性)&アニマトリス(女性)というお世話係が担当してくれます。水曜日は11 時半までなのですぐにお迎えに行かないといけないですが。学校の後は別料金ですが、ギャルドリ(学童)があります。

行事はほとんどなく、年1回ケルメス(バザーのお祭りのようなもの)があります。学校で遠足の引率の希望を保護者に募ることがありますが、親が学校行事に関わる機会が少ないので、人気が殺到しています。

Q子育てについての印象は?

 

Aパリは子育てしやすいですね。でもママたちがグループになったりママサークルを作ったりというのはほとんど聞きません。べビーカーや赤ちゃん連れでバスに乗るときは、さっとスペースをあけてくれたり、手伝ってくれますが、大丈夫だと言えば放っておいてくれます。そして常に「どうしたいのか」を確認されます。冷たいわけではないけれど適度にあっさりしている関係や距離感が、子育てしやすいのかもしれません。

 

バスの大きな中央ドアは降車専用。ただし、車椅子とベビーカーはここから乗り降り可能。

 

>> フランスの子育てのヒントを日本に生かすには

取材・文/高祖常子

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