2004/6/10
Q:うちのパパ、いつも怒ってる……
うちの2人の息子はよくけんかします。ある日のこと(当時、空は小学生、気心は幼稚園)、いつものけんかがなかなか終わらないので、珍しく仲裁に入ることにしました。「これは誰のもの?」「これは空!」、「じゃこれは?」「これは気心!」、「じゃこれは?」……。 そしてこんなことも、2人に尋ねてみました。「お母さんは誰のもの?」、空は「僕……?」。気心は悩んだあげく「……う〜ん。みんなのもの 」と答えました。 「じゃ、空や気心は(誰のもの)?」と聞くと、空は「……空?」。気心は「……?」。 もちろんお母さんは「お母さんのもの」で誰のものでもありません。そして「空は空のもの」「気心は気心のもの」。 「一番大切なことはそういうことだから、こんな小さなおもちゃでけんかなんかするなよなぁ」と話しましたが、この話の直後に私自身深〜く自問することになりました。 「お母さん=妻は妻自身のものなのに、結婚制度をいいことにいつの間にか束縛しているのでないか?」と。当たり前のことでありながら、でもなかなか、夫はそのことに気づかないものです。 夫自身、何かのきっかけで気づけばいいのですが、多くの場合はやはり妻に指摘してもらわないと難しいのかもしれません。わが家の場合は、「これこれこんなところが、大変なんだ」と、たまにグサッと私が甘えている点を指摘されたり、数年に1度くらい数時間家出され、そのたびに妻の本心を痛感することがあります。 ただし、子育てについての基本線(価値観)は、夫婦で話しあっています。「子どもに早く自立してほしい」「子どもも、一人の人間としてみる」ということ。子どもが小さいうちは、日々の世話のどこを分担するかというようなことだけに目がいきがちですが、子育ての基本線を夫婦で共通認識しておくと、父親として母親としての子どもへの接し方も、変わってくるのではないかと思います。 |
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