| 2004/7/8 Q:人見知りの激しい娘 
 新生児はまだ人の顔を見てほとんど笑うことはできませんが、生後2カ月くらいになるとにっこりと微笑むようになります。この「笑う」行為は、赤ちゃんの一番初めのコミュニケーション行動の一つです。 赤ちゃんはお母さんに微笑みかけると、笑顔が返ってきたり、抱っこしてもらえることを学びます。その後赤ちゃんは親しい人のコミュニケーションのパターン(話すペース、うなずき、まばたきなどのさまざまな情報)をキャッチして、うまくリズムを合わせようとするわけです。 それが、あまり接したことのない人から急に微笑みかけられたり抱っこされたりして、いつもと違うパターンのコミュニケーションだと感じると、赤ちゃんは緊張します。このことが人見知りを起こす理由のひとつとして考えられています。個人差があり、激しく泣いて人見知りを表現する子もいれば、表面的にはほとんどわからない子もいます。 人見知りするようになることは、それまで愛情いっぱいに育てられ、今までと違うコミュニケーションをする相手をきちんと区別できるまでに赤ちゃんが成長したという証拠。人に対する“恐れ”という複雑な感情が発達してきたという点でもお赤飯ものの進歩というわけです。 人見知りが長く続く子もいますが、ずっと続くわけではありません。ですから、人見知りの時期はお母さんが「今人見知りなので、ごめんなさいね」と先回りに断って理解を求めることが大切。 赤ちゃんもお母さんと相手との関係を見て、次第に慣れてくることも多いものです。 赤ちゃんにとってお母さんは安全基地。新しい場所に行ったり、人に会ったときに赤ちゃんをいきなり離さず、お母さん自身がゆったりとコミュニケーションを取りましょう。 そんなお母さんの様子を見て安心すると、赤ちゃんも少しずつ慣れてくると思います。 | ||||||||||||
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