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2004/9/9
Q:おもちゃを貸してあげられない
2〜3歳くらいの子は、おもちゃの貸し借りを簡単にはできないもの。自分の気持ちをコントロールして貸し借りできるようになるのは、4歳前後と言われています。 これはくり返しの体験からだんだんとできるようになってくるもので、親に言い聞かされてもできることではありません。 人が使っているおもちゃは楽しそうに見えるもの。でも、友だちとの関係で、おもちゃを貸せる貸せないということだけに固執してしまっては、子どもも親も嫌な気分になってしまうでしょう。たとえば、ジョウロを貸してあげられなかったら(貸してもらえなかったら)、プリンのカップに砂を入れて型抜きするとか、追いかけっこするとか、そのおもちゃで遊ばなくてよいような、何人かで遊べる別な遊び方を見つけて、お母さんが誘ってみてはいかがでしょう。 幼児向けの通信教材はとてもよく作られていますが、現実にそれがすべて当てはまるわけではありません。実際にはいろいろな子がいるわけです。おもちゃを貸してあげられる子、貸してあげられない子、「貸して」という言葉もなかなか言えない子。 子どもは他の子どもの様子を見て、コミュニケーションの方法をいろいろと学んでいます。子ども同士が「(おもちゃを)貸して」と言ったら、「いいよ、その代わりにこれ貸してくれる?」とやりとりしている様子を見たり、年上の子が年下の子の面倒を見てあげている様子を見たり……。 子どもの周りに子どもがいる環境を作ってあげてほしいと思います。仲よしでも、ケンカしても、子どもの前に子どもがいることが大切です。子どもにとっても親にとっても、友だちがいることは、とても大事なことだと思います。 |
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