2004/11/04
Q:面倒くさがる3歳児
おじいちゃん、おばあちゃんたちの世代も、自分たちが親をやっていた時には、きっと子どもを厳しく育てていた方が多いと思います。でも、親を引退すると、素直に甘えてくれたり、自分がやってあげることをとても喜んでくれる孫の笑顔が、おじいちゃんおばあちゃんたちにとっては何よりの癒しになるようです。ですから、孫の甘えを拒否するようにお願いするのは難しいかもしれませんね。それに、「やって」と言ってきた時、おばあちゃんが「自分でやろうね」と言ってくれたとしても、すぐにできるわけではないですよね。 「自分でやりたい」という気持ちが目覚める時期は、子どもによってさまざまです。自分でできることが「うれしい」「気持ちいい」という感覚、自分で決めたことをやり遂げる心地よさ、誇らしさが、「自分で」の気持ちの元になります。無理やり叱ってやらせても、この気持ちは生まれないですよね。焦らずに目覚めのチャンスを待ちましょう。友だちが「自分で」と挑戦している姿を見せるのもいい刺激になります。 幼稚園、保育園へ入園する予定があれば、半年くらい前から生活習慣や片づけ、ごあいさつなど、少しずつ「自分でやれる」自信をつけさせてあげましょう。入園前、急に「幼稚園に行くんだから」と周囲がせかすと、子どもにとっては大きなストレスになります。 おじいちゃんおばあちゃんとは、「子どもの自立心の芽生えは成長の証」と、共に喜べる関係ができるといいですね。「お友だちのお母さんから、一人で○○できるようになってすごいねと言われたんですよ」など、伝聞をうまく取り入れて、子どもの成長を家族として喜べるような会話を心がけてはいかがでしょう。親と祖父母の世代が、うまく役割を分担しながら、共に子どもを育てていくという意識が、子育ての安定した土台になると思います。 |
|
|||||||||||