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2004/12/16
Q:娘を仲間はずれにする近所の女の子
小学校入学前後は、子どもの道徳的な考え方がグンと育つ時期です。ひと昔前は、異年齢の子ども同士の遊びの中で、遊び方のルールや、友だち同士のつきあい方などに、年上の子が手本を示したり、幼い子をいさめるといった場面がありました。でも、最近ではそのような機会はかなり少なくなっていると思います。 「仲間はずれにしない」「ずるをしない」「悪いことをしたら謝る」というような道徳的な考え方というのは、やはり周りの人たちからほめられたり、時には注意されたりという行動を見ることで育つ部分は大きいものです。子どもたちの遊びや関わり方に周りのおとながある程度介入し、子どもにプラスの評価を伝えてあげることで、「いい評価をされるほうが気持ちいい」という印象が子どもの心に残っていきます。そのような経験によって、おとなが見ていないところでも、子どもが自分自身で「よくないこと」に対して抑制する力が働くようになります。 世の中には、多かれ少なかれハンディを持っているお子さんがいらっしゃいます。その子にどう接するべきなのかは、おとなが一緒に遊びながら示してあげるといいですね。例えば聴覚に障害を持っているお子さんの場合は、後ろから声をかけずに、顔を見てゆっくり話しかけるなど。それだけのことで、スムーズに遊べるようになるかもしれません。何でも手を貸すのではなく、手を貸すべきかどうかを判断することが大切だと思います。 保育園などでもそうですが、先生方が障害を持っている子どもにどのように接しているかを子どもはとてもよく見ていて、それらをマネて振舞います。まずはおとなも仲間になって遊ぶつもりで、友だちとの関わり方のお手本を示してあげてはいかがでしょう。 |
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