2005/2/10

Q:お隣さんとのお茶

◆投稿者:39歳・女性

幼稚園児の息子がいます。お隣さんの奥さんと年齢が近く、会えば立ち話をよくします。でも、私としては、外でお茶かランチでもしたいなと思うのです。

実際、3度ほど誘ったのですが、「お金がなくてねー」とかわされてしまいました。本当にそうなのか、「そこまでのつきあいは……」と思っているからなのか、あまり好い気はしていないのです。

今日はお隣さんから、「しゃべりたいことがあって、買い物に行くなら一緒に行かない?」と誘われ、近くのスーパーに行ったのですが、行き帰りにしゃべっただけでした。帰りに、「しゃべれてよかった」と言われたので、「私はいつでも空いていますので、ランチにでも」と言ったら、「節約してるからー」との返事。

ランチはしたくないけど、しゃべりたいんでしょうか。わが家に上がりたいとは言わないので、私も誘いません。もちろんお隣さんも「おいで」とは言いません。お隣さんのお子さんは、高校生と中学生で専業主婦です。何かつきあい方がよくわからないです。私のほうが変わっているのでしょうか?



A:関係性は、ゆっくりと積み上げて

◆生田倫子(いくた みちこ)先生
生田先生 教育学博士・臨床心理士・家族相談士。
武蔵野大学通信教育部人間関係学部専任講師。
養護施設心理カウンセラー・コンサルタントをはじめとするさまざまな活動および、テレビ出演や各地での講演会も。
著書は『ユーモアのある家庭「児童心理」』(金子書房)ほか。

おつきあいの方法には、さまざまなバリエーションがあります。ランチを一緒に食べる関係になるととても親しい関係に思える人、立ち話だけでも親しい関係だと思っている人……。人によって、相手によって、どのような「つきあいのステップ」を踏んでいくかはさまざま。もしかしたら相手にとっては、「会えば立ち話をする」関係から、「お茶やランチを一緒に」という関係は、段階を一足飛びしてしまっているのかも。

お茶やランチでの出費に対する金銭感覚もさまざまでしょう。実際に会話するなどのおつきあいがあれば、拒否されているような感覚は持たなくていいと思います。あいさつ→立ち話→おすそわけ……、と少しずつ心の関係を煮詰めてから、ゆっくりとステップアップしてみてはいかがでしょう?

また、お隣さんとかご近所とか、とても近い距離にいる相手との関係は、深くなればなるほど、何かトラブルや行き違いがあったときのリスクが大きくなるということを知っておきましょう。気まずい関係になっても、どちらかが引っ越したりしない限り、すれ違ったり顔を合わせる訳ですから。

お互いに関係性をコントロールできる間柄(つきあいたくないときには、NOと言える)にとどめておくのが、お互いにいいおつきあいを長く続けられる秘訣。お隣さんとの関係だけにこだわらず、親しい出会いのきっかけを探してみるのもいいかもしれませんね。

       

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