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2005/6/9
Q:言葉の学習のことで
私は書くことよりも読むことのほうが大事だと思っています。本を読んで、内容を理解できるのは、すごいこと。言葉の学習は、たくさん話しかけること、絵本を読み聞かせることからまず始めてみましょう。 現代は言葉を簡略化している傾向があると思います。日常生活の中で、お母さんやお父さんも、「○○、取ってきて!」なんて、「を」の言葉を抜かして言っていませんか? 子どもは親同士のやり取りからも言葉を学んでいますから、まず、親自身が、きちんと話すことを心がけましょう。 絵本を読むときも、「を」を少し意識しましょう。たとえば「クマさんがハチミツを運びました」という文章があったら、「クマさんは、何を運んだんだっけ?」と問いかけてみます。「ハチミツ!」と子どもが答えたら、「そうだね。ハチミツ“を”運んだんだね」と、正しい文章にして言い直してあげるとよいと思います。 最近は、鉛筆をちゃんと持てない子どもも、見受けられます。お絵描きが大好きな子は、鉛筆を持って描くことができるので、文字も次第に書けるようになっていきます。このような子におすすめなのは、お母さんと1行絵日記をつけること。文章は「今日は○○へ行きました」という簡単なものでOK。お母さんが文を書き、子どもに絵を描いてもらいます(もちろん、逆でもかまいません)。子どもが描いた絵は下手でも、それを指摘しないこと。親子の体験を記録に残すことに、子どもが興味を持つことが大切です。このような積み重ねが、子どもが自分で表現したい気持ちを育みます。 |
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