2005/9/8

Q:2人の子育てでパニックです

◆投稿者:女性(女の子・2歳 /女の子・0カ月)

先月2人目を出産しました。2人の子育ては大変だろうと想像してはいたのですが、今は精神的にパニックで涙が出てきそうです。大変なのは今だけだということも、みんなやってきてるんだということも、上の子がだだをこねるのも上の子が悪いわけではないこともわかっているのですが、精神的にいっぱいいっぱいなのです。

毎日髪を振り乱し、よれよれのTシャツ姿です。早く人間に戻りたいです。

イライラして上の子にあたってしまう自分がたまらなくイヤなのです。助けてほしいのですが、自分を救えるのは自分自身だということも十分わかっているつもりです。



A:身体が楽になると、心も楽に

◆高橋 えみ子先生(たかはし えみこ) 先生
高橋先生   小児科医。親学会副会長。NPO日本子育てアドバイザー協会講師。現在は一心病院に勤務し、診療のほか、胎教指導や子育て支援活動、カウンセリングなどを行う。
著書に『とんぼの願い』(文芸社)、共著に『親学のすすめ』(モラロジー研究所)がある。
1女の母。

出産後、50〜80%の女性がマタニティブルーになると言われています。1カ月過ぎれば気持ちは少し楽になるはず。とにかくこの時期は少し休んでください。実母でも、義母でも、手伝いを頼めるなら来てもらいましょう。子どもと一緒に、しばらく実家で過ごすという方法もあります。また、子育て支援のサポーター制度を利用するなど、社会的な資源を使い、人の手を借りることです。

産後は、必要最低限のことをすればいいと割りきりましょう。授乳やおむつ替えは毎日のことですが、半月もたてば入浴させない日があったって大丈夫。食事も毎食自分で作ろうと思わずに、おそうざいや出前を利用しましょう。掃除や洗濯など、家事の頻度も減らして、まず自分の身体が楽になることを考えましょう。身体が楽になると、精神的にも楽になってくるものです。

家事や育児に対してこうあるべきと考えると、そうできない自分にイライラするので、もっと気楽に考えて。バッチリお化粧したい、めいっぱいおしゃれしたい、レストランに行きたい……というのも、今は無理でもいずれできること。今できないことはしばらくあきらめてしまう潔さを持てれば、イライラも減るでしょう。

泣きたい時には泣いていいし、助けてほしいと思ったら大いに助けてもらいましょう。自分を救えるのは自分ではなく、心と身体に少し余裕がある人です。そして自分に余裕ができた時、今度は助けが必要な人にお手伝いしてあげられるといいですね。


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