2006/9/14
Q:他人のせいにするお友だち こんにちは。息子のお友だちについてなのですが、何かがあるとすぐに友だちのせいにするんです。走っていてつまずいて転んだ時も「○○くんが押した!」、何かが上手にできなかった時も「○○くんが邪魔した!」と言っては、母親のところに泣きつき、「○○くんは意地悪する! ○○くんなんか大嫌い! もう遊ばない!」と延々と泣いています。 私をはじめ、他の子たちは、押したり邪魔したりしてないことを知っているので「???」という感じです。いつも悪者にされるのはうちの息子。その子の母親も、ちゃんと見ていなかった時には必ずうちの子のせいにするんです。自分の子を「よしよし、痛かったね」などとなだめるばかりで、「大嫌い、意地悪!」などと言われ続けているうちの子に対するフォローはゼロです。先日も友だちが「ちがうよー。○○くんはやってないよ!」と言ってくれたのですが、わかってるのか、わかってないのか……。 今ぐらいのレベルだったらまだいいのかもしれませんが、いつか大怪我をした時にうちの息子のせいにでもされたらかないません。その子がどうしてそんなうそをつくのか……。なぜ人のせいにするのか……。 私はどう対処したらいいのでしょうか? また、その子のママに状況を伝えるにはどうすればいいのか。普段は仲がよく、いいおつきあいのため、考えてしまいます。 A:自分が少しだけ変わってみること
子どもが自分でやったことを「他人のせいにする」時は、自分に関心をひきつけたいという心理が働いていることがあります。今回のケースは、投稿者さんが言っているように、下の子が生まれたという状況の中で、お母さんの注意を自分に向けたいという心の現れでしょう。でもこの時に、その子を直接批判すると、向こうの親子関係に巻き込まれかねません。加害者扱いされたわが子には、「お母さんはわかってるよ」ということを示して、心を守ってあげましょう。 このようなケースも含めて、最近は、どちらが正しいのか、どちらが悪いのかと、白黒をつける解決方法をとろうとする方が多いような気がします。悪者を見つけようと監視の目を強めると、見えないところで悪いことをする人が出てきます。光を強くあてると、奥に深い闇ができてしまうものです。“責める”解決によって、すべての人間関係がうまくいくようになることはありません。月の明かりのように薄ぼんやりと、子どもの心や人間関係を見るようにしてはいかがでしょう。 監視ではなく、観察すると、よいところが見えてきます。わが子のよいところも、相手の子のよいところも見えてくるでしょう。その子と仲よく遊べることもあるのでしょうから、その子のよいところを評価して、ほめてあげてはいかがでしょうか。 他人と過去は変えられませんが、自分と未来は変えることができます。自分が少し変化してみるだけで、その変化が子どもに伝わり、周囲に連鎖し、人間関係が全体に変わってくることも多いものです。 |
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