2007/9/13
Q:子どもを平等に愛していないのでは?
長年にわたっての悩みです。3人の子持ちですが、子どもを平等に愛していない気がします。2番目、3番目の子は無条件に可愛いのですが、一番上が……。表面上楽しい会話や可愛がる素振りはしますが、どこか自分の中で不自然というか、心から愛していない気がします。うまく言えないけれど、上の子とは距離を埋められないんです。実際、スキンシップも薄いです。2番目、3番目は我先に私に飛びつくのに、上の子は来ない。というより私のところに来られないのでしょう。フォローを入れなきゃといつも思いますが、 なぜか抱きしめることができないんです。最低な母親ですよね。 上の子は産まれた時から頑固で疲れる子でした。賢い子ですが、素直な性格ではないんです。それも含めて全部をどうやって受け止めたらいいのか。考えていると疲れます。たくさん我慢させたこともあるだろうし寂しさもあるだろうから、なるべく話す時間を取るようにしています。でもなんかうまくいかない……。 反面、上の子はやはりしっかりしていますし、私が頼る場面も多く有難いんです。感謝もしています。 もう10歳になりました。2番目が産まれた時から感じていてすごく気をつけてきましたが、不自然な心の隙間がバレるんじゃないかと思ったり、私は母親失格なのではと落ち込んだりします。
自分が産んだ子どもなのに、きょうだいで愛し方が違ってしまう。それは決して珍しいことではありません。母親が本能的にその子に惹かれなくても、その子は別の使命を持って世の中に産まれてきています。 母親とべったりしない間柄を持つ子どもの存在があることで、その子自身がお母さんに教えてくれていることがあるのです。 もし産んだ子どもすべての相性が母親とぴったりすぎたら、母子は本能的な愛情におぼれてしまい、子どもも母親も自立することが困難になるでしょう。 下のお子さんのかわいさにどっぷりと浸かることなく、一人ひとりの子どもから、母親自身がたくさんの学びをもらっているということを認識しましょう。上の子どもがお母さんの思い通りにならなかったり、無条件に愛しいと思えないこと、そんな関係に気づくことがお母さん自身の学びのチャンスとなっているのです。そういう気持ちを持つことで、それぞれの子どもの個性を客観的に受け入れられるのではないでしょうか。 お母さんは子どもたちを平等に愛せない自分を責めないこと。あまり気の合わない子どもとの関係は、母子がお互いに自立し合う関係でもあるのです。上の子どもとは距離があっても、大切に思っていることを、心から伝えていくことが大切です。べたべたしない関係ではあるけれど、気持ちをよく聞いてくれる、肝心なところは母親が理解してくれているという安心感があれば、子どもはまっすぐに成長していくことができるでしょう。 |
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