2007/10/11

Q:キカン坊すぎて心配です

◆投稿者:女性・35歳(子ども 男の子・3歳6カ月)

3歳6カ月の超キカン坊の男の子がいます。この子がとにかく元気がありすぎて、毎日家の中でもどこに行っても暴走してしまい、ひたすら周りに謝る日々です。

先日かかりつけの小児科の先生に、障害等の相談をしたところ「軽いものだと判断しにくいですが、今、見ている感じでは年齢と性格的なものですね」ということでした。

現在とてもヤンチャなお子さんをお持ちのお母様のお話や、昔はヤンチャ過ぎて大変だったけど落ち着いたよ、などというお話を聞かせていただけたらと思います。


A:子どもと同じ位置で関係をつくる

◆常田 秀子(つねだ ひでこ)先生
常田先生 和光大学現代人間学部心理教育学科講師。臨床発達心理士、臨床心理士。乳幼児や発達障害児のコミュニケーション発達についての研究など。共著に『子どもの社会的発達』(東京大学出版会)、『保育のなかのコミュニケーション』(ミネルヴァ書房)ほか。2児の母。

キカン坊のお子さんを持つお母さんは、子どもの発達に対する心配と、周りの子に危害を加えないか、また周りからどう見られているかと、気苦労が耐えませんね。元気いっぱいの暴走を止めるために、親はたびたび注意したり叱ったりしますが、度重なると、子どもは少し言われても動じなくなりますから、親もだんだん強い口調になったり、言うことを聞かせるために叩いたりと、親子間の緊張関係がどんどん高まってしまうものです。

親は、子どもが問題行動を起こさないようにと上から監視しがちですが、子どもをちょっと客観的に見てみましょう。たとえば、好きな乗り物遊びには熱中して入り込んでいることはありませんか。キカン坊の子というのは、熱中している時と目まぐるしく動いている時の落差が大きいものです。落ち着いて遊べる時間に、1日10分でもいいですから親が加わって一緒に楽しんでみてはいかがでしょう。その遊びの流れの中で、「こういうことは、やっちゃいけないね」「ごはんだから、片づけよう」などと、心の納め方や行動の切り替え方を伝えてみましょう。

親が子どもと同じ位置にいると、監視する立場からの命令や禁止、困った行動を起こしてからの叱責ではなく、「ここでは静かにしていようね」と、行動の中でアドバイスしてあげることができます。「動き回る→追いかける→叱る」というサイクルを変えてみることから、始めてみませんか。

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