2008/9/11

Q:きょうだいに共通の趣味を持たせるには?

◆投稿者:女性・35歳(子ども:女の子、男の子)

私には4つ下の妹がいます。とても仲がよく、1番の親友です。自分の子どももそうなってほしいと願い、女の子が2人ほしかったのですが、こればっかりは思うようにはいきませんでした。

うちの子どもたちは、姉と弟の姉弟になったのですが、まわりを見てもやはり異性のきょうだいはいまいち。特に大人になったらそれぞれって感じで、あまり仲よしにならないような気がします。

私の独断ですが、性別のちがうきょうだいでも趣味(職業というか、やってきたもの)が一緒だと仲よくなる傾向にあるような気がします……(例えば、ゴルフの宮里兄妹とか
?)。

そこで子どもたちに共通の趣味をさせようと思っています。この意見について経験、アドバイスのある方よろしくお願いします!


A:きょうだいゲンカも学びのきっかけに

◆藤後 悦子(とうご えつこ) 先生
藤後先生

東京未来大学こども心理学部こども心理学科講師。東京工学院専門学校、立教大学非常勤講師、保育所保育カウンセラー、東京都スクールカウンセラー、武蔵工業大学学生相談などを経て現在に至る。専門は子育て支援に関する研究ほか。3児の母。

就学前の子どもの生活は、趣味というよりも遊びが中心となります。お母さんは性別による遊び方への先入観を持たないようにしましょう。女の子だからお店やさんごっこや、お母さんごっこ、男の子だから戦いごっこだけが大好きということもありません。男の子もままごと遊びなどでとてもよく遊びますから、そんなに男女差はないように思います。異性のきょうだい同士、また親も一緒に遊びながら、コミュニケーションを広げていってあげるといいですね。

きょうだいの仲はいいに越したことはありませんが、ケンカも学びのきっかけになるものです。ケンカすることで、「今、お兄ちゃんは、こういう気持ちなんだ」と、知ることもできますし、ぶつかりあったり、お互いをさらけ出したり……。でもそこから、相手を尊重することや、協力していくことなどを学んでいきます。

きょうだいで同じ習いごとをするのは、学びのきっかけを与えるという意味では、いいことですね。ただし、親は、きょうだいを比べないことが大切です。友だちとの関係よりも、きょうだいのほうが一緒にいる時間が多いこともあり、より強いライバル関係になってしまうことがあります。きょうだいだからこそ、「お兄ちゃんはできるけれど、自分はできない」という劣等感をより強く感じることもあります。親は、うまいへたではなく、好きなことを一生懸命に取り組めることが大切だという意識を持って、子どもに接しましょう。

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