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みーしゃさんへ 教えてください
投稿者かち    35歳 女性
2005/03/16 18:41

みーしゃさん、先日の言葉についてのスレッド、とても有意義でした。
言葉の大切さや、言葉が大切であるからこそ、どろんこになって子供どおしが外で遊ぶ中で学ぶものの大切さを再認識しました。
どうもありがとうございました。

ところで、教えていただきたいことがあります。
みーしゃさんの書き込みの中に、

》移民の多いアメリカ、植民地の歴史を持つイギリスなど、英語教育は国の事情によって確立されて当然です。日本語は、英語とは違う語族に属していて、構造的に全然違う言語なので、欧米の学者が立てた方法論
ではうまくいくはずがないのです。

というところがありましたが、

私もこの考えを最近どこかで読み、なるほどなあと思ったのですが、みーしゃさんの書き込みを読んでから、もう一度読みたいと
自分の持っている英語教育に関する本や新聞記事を探しあさりましたが
どこで読んだかわからないのです。
読売新聞の教育ルネッサンスの記事の中で、持っていないところもあるので、それに書いてあるのかなあとも思うのですが・・・。

お忙しいところ、申し訳ないのですが
教えていただけるとありがたいです。
よろしくお願いします。

かちさんへ
投稿者みーしゃ    30歳 女性
2005/03/16 22:38

あのスレッドに興味を持ってくださり有難うございます。
皆の意見を通じて私自身も勉強になりました。

ご質問について。あの時書いた内容は、本や新聞、雑誌などから得た知識から取捨選択され、さらに私見まで入ったものです。興味を持ってからかれこれ10年になりますので、コレ!というものが特定できないのです・・・。申し訳ない。

読売新聞は教育関連が充実していますよね。我が家は朝日新聞をとっていますが、時々英語教育についての記事もあります。

最近読んだ本は『英語教育はなぜ間違うのか』(山田雄一郎 ちくま新書)。一年近く前に読んで気に入った本は『日本語力と英語力』(齋藤孝+斎藤兆史 中公ラクレ新書)。特にこちらは対談本ですので読みやすく、しかも内容は濃いです。

昨年は複数の雑誌で「英語教育に文学を!」などといった類の特集がありました。たしか『英語教育』や『ユリイカ』『英語青年』などの英語教育系あるいは英語英米文学系の雑誌でした(あいまいですみません!)。いずれも、コミュニケーション至上主義に警鐘をならす内容だったと記憶しています。

色々書きましたが、どれも直接の答えになっていなくてすみません。スレを読んで本棚をあさってみたのですが見つかりませんでした。

なお、私は教育学者でも言語学者でもありませんので、いたらない部分はかちさんや他の方が補って下さると大変有難いです。

ちょいと脱線だが・・・
投稿者海人    歳
2005/03/17 18:06

英語を学びたいなら、英語圏の国に行く事ですよ。
留学でもさせるとイイ

私が早期の英語学習に反対しない理由は、「学ぶ」と言うよりも「慣れ親しむ」事と「発音の聞き分け」に有効だから。
「L」と「R」の聞き分け、大人になってからでも体得出来るのだが、「容易さ」と言う点では9歳以下(でしたっけ?)に軍配が上がる。

まあ、娘の学校は幸いにも外国人による本物の発音ですが、もし日本人教師の発音なら・・・
あまり意味がないかも知れません(苦笑)

なお、私の姪(8歳)はハーフですが、特に混乱もなく英語と日本語を使い分けてますよ。
子供の頭は柔軟です。
一時期は混乱したらしいが、極めて短い期間だったらしい。

親の価値観で
投稿者みーしゃ    30歳 女性
2005/03/17 20:00

発音に関しては、絶対音感が身に付く5歳までとか、あるいは海人さんのおっしゃる9歳など、色々な説があります。いずれにせよ、幼児が音の聞き分けに長けていることだけは事実です。

日本人には「ネイティブのような」発音への憧れ、コンプレックスがありますよね。私の育った時代もそうでしたし、今でも根強いです。でもその考えも変わってきています。
シングリッシュは極端で特殊な例ですが、英語は「伝わればいい」という時代に変わりつつあります。非英語圏の人がネイティブ並みの英語を求めたとしても、生まれるのは英語国を中心とした階層化だと。結局、英語を手段とした上での「人間として、日本人として伝えるべき内容」に行き着くと思います。

ちなみに「十分伝わる発音」でしたら、英語に必要な腹式呼吸や抑揚などのコツをつかめば短期間の練習で身につきます。

多言語間での混乱、子供は複数の言語を使い分けられる、といった、複数の言語に触れさせることのメリット・デメリットは両方の報告があります。
メリットに関しては英語産業の宣伝などでよくご存知でしょうから、デメリットの一例を。

アメリカの日本人向け幼稚園から現地の小学校に進んだ子供は、現地の幼稚園に通っていた子供よりも高い言語能力を発揮するとの事。理由は、分かる言葉で育ってきた子供は分からない言葉に敏感だから。分からない言葉の中で接した子供は聞き流す癖がつくからだそう。

時代の価値観は振り子のようなもので、英語教育に関してはそれが極端な方へ傾いているように思われます。そして、その傾向はしばらく続きそうです。

早期に他言語に触れる、触れないことによって、異なった種類の努力を将来的にしなければならないことだけは事実でしょう。

各家庭の事情もあるでしょうから、価値観、方針がしっかりしていることが子供にとっては一番だと思います。

お礼と我が家で大切に思っていること
投稿者かち    35歳 女性
2005/03/18 06:41

みーしゃさん、そして海人さん、レスありがとうございました。

みーしゃさん、参考になる本を紹介してくださり、ありがとうございました。
早速、読んでみようと思います。
それから、たぶん自分の持っている資料の中のどこかで読んだので、私も該当部分を気長に探してみます。

多言語についてですが、我が家の教育方針として、たくさんの言葉を知っているというのを目指しているのではありませんし、英語が話せるから国際人とも思っていません。
私たちの家庭では、日本語(国語)や日本の歴史を学ぶのに、とても有意義であるという観点から、中国語やハングルを学んでいます。あくまで、日本語が母国語であり、日本人であるということを忘れない子育てをしたいと思っています。
中国語やハングルを学ぶと、日本語のルーツや、先人が大陸へ渡り、その言葉や文化を学んできたことに思いをはせることができます。
国語の中で中国文学を学ぶ際に、「韻をふむ」などの理解を深めることもできます。

海人さんの外国語を学ぶなら海外に行かせるのが一番という意見についてですが、
私は必ずしもそうとはいえない、と思っています。
留学するという方法は手っ取り早く、しかし、安易な選択になりかねないという危惧が私にはあります。
外国に行けば英語が話せるようになると考えて外国に行き、
ただ、外国人の恋人を作って別れて帰ってきただけ、という人も知っています。
それとは対照的に、私のまわりの英語が堪能な人たちは、留学したことはないというひとがほとんどなのです。
文化(その国の空気?)を体感するという意味では、いいのかもしれないですが、外国語を学ぶというだけが目的で、その外国に行くという選択は絶対的に必要で、「イイ」選択だとはいえないと、今は思っています。

そして、英語を学ぶというだけを目的に海外に行くならば、
今までは英語が話せるというのは、ある種の特権だったかもしれないですが英語教育が熱心になっている昨今、これからはそれだけでは無意味です。
英語は話せて当たり前、それ以上に
「英語で何を学んでいるのか」、さらに「なぜ、英語でそれを学んでいるのか」
に答えられるくらいの目的意識を持ち、必要であるから留学するという姿勢が大切ではないかと考えています。

そして、自分の母国語を、文化・歴史も含めてしっかり学んでいることが大切だと思っています。
これをおろそかにしては、日本人としてのアイデンティティを拡散させる危険性があります。
安易に外国語(特に英語)を話せる、発音がきれい、すごいねという発想をするのは、これからの日本の英語教育にとって、よいことではないと感じています。

それから発音についてですが、子供の頭・耳は本当に柔軟ですね。しかし、心はもっと・・・柔軟というか・・・繊細。そして、個々人によって様々です。
発音はネイティブの先生から直接学ばなくても、ビデオ教材もCDもあります。
外国人の先生だけでは、萎縮してしまう子もいるので、保育を専門的に学んでいる日本人のスタッフが必要な場合があります。

また、臨海期の話は説はいろいろです。
発音は小さい頃でないと分からないと私も思っていましたが、
子供にせがまれ、一緒に英語を聞いていると、分かるようになってきました。
rとlだけでなく、thとsのような区別・・・etc
子供より時間はかかっているかもしれないですが。
絶対音感の場合と全く同じかというと、そうでもなく、外国語の場合、耳にする時間の長さが(も?)関係しているのではないかと最近思い始めています。

もう一つ、ネイティブであるからよいのではなく、ネイティブの英語教師も、幼児心理学や教育学をしっかり理解してこその英語教育だと私は思っています。
それは、他の言語においても同じ。

うちの子も、一番必要かつ好きな母国語の日本語と、同じくらい好きな英語、その次に好きな中国語も、とまどいながらも、それぞれ、頭の引き出しを間違えずに入れていっているようです。

さて、日本には日本の英語教育のあり方が必要であるというのは下のようなことからであると私は推察しましたが、みーしゃさん、いかがですか?

英語教育の方法論には移民の国であるアメリカで、移民をアメリカ人にするための教育と、
植民地支配のためにイギリス人が外国語を学ぶための教育方法と、
もう一つ、イマージョン教育といわれる、英語とフランス語の両方を公用語とするカナダの教育方法があると思います。
そのどれを採り入れるかではなく、日本人としての英語教育を考えていかなければならないということではないでしょうか。
日本人が日本人としてのアイデンティティを失わないようにして、日本人としての自分を表現するためには、必ずしもネイティブの先生に教わる必然性はないのではないかと思います。
日本の文化を伝えたいとき、ネイティブの先生では分かりませんし
イースター・クリスマスなどの文化的イベントを、実体験するのはよいことですが
日本の文化も歴史も十分に知らないで大人になる、英語が話せるだけで、その実、母国語は日本語というのはどうなのだろうと・・・。
日本人がアメリカ人になる必要はありませんし、英語圏の国を植民地支配することもありえない。さらに、日本の母国語はやはり日本語以外のなにものでもない。
それなのに、英国の植民地であったマレーシアのように、母国語をマレー語としながら、テレビは英語で見るようになど、国が英語を極端に推奨するのも、日本では合わないと思いますし。

私は、外国語の基本は互いの意思が通じることであって、発音ではないと思っています。
英語は英米の言葉ではなく、世界じゅうの人にとって第二の言語であったらいいとは思いますが、発音がどう、というのではなく、日本人なら自信を持って、日本人としてのアイデンティティを忘れずに、日本人の英語を発信することが大切だと思っています。

・・・ここはこそだてに関するサイトですから、これくらいにしたいと思います。

みーしゃさんいろいろとありがとうございました。
私も言語学者でも教育学者でもありませんので、私の私見をつらつらと並べ立て、間違いだらけだろうとおもいますのでその点、どうぞご容赦くださいませ。
先日からのお話の中で、みーしゃさんと基本的な考え方に共通する点があり、
とても心強く思っています。
言葉に限らず、お互い、子育てのなかで、自分自身が教えられ、気付かされることを大切にしていきたいですね。

そうそう!
投稿者みーしゃ    30歳 女性
2005/03/18 11:27

かちさんの意見、書いたこともない自分のコメントを読んでいるような気分でした。おっしゃる通り、と思いました。日本人に合った英語教育については、教育界は大混乱の真っ只中ですので、まずは親が手本となるべきですね。

発音に関することも同意!ネイティブは「信仰」ではなく、教育現場で活用されたいところですよね。ALTのネイティブに沢山会って来ましたが、日本事情や教育学に疎い人が多いだけではありません。ある人は、子供と遊んでいるだけでこんなに給料がもらえるから辞められない、と言っており、腹を立てたこともあります。プロの教育者であるネイティブと日本人英語教師両方が絶対に必要です。私が英語音声のコツを教わったのはネイティブではありません。大人相手の場合は特に、両方の言語への知識の深さや、教えるテクニックが不可欠です。

お子さんが中国語やハングル語まで触れているなんて素晴らしいですね。アジア人でありながら、アジアの言葉に疎いことが私のコンプレックスの一つです。うちは子供の学童期に欧米で過ごすので、その都合上子供は英語とヨーロッパの言語を一つくらいは身につけないと生きていけないのです・・・。実はアジアのことは気になっています。

かちさんのおっしゃる通り、子育ての掲示板でこのことをいつまでも語り合うのは考えなければいけませんね。
思わずレスしてしまいましたが・・・。
子供がどんな子に育とうと、親の価値観は必ず伝わると信じて、お互い大らかに子育てができるといいですね。

お返事、ありがとうございました。
投稿者かち    歳 女性
2005/03/20 04:43

みーしゃさん、レスありがとうございました。
なかなかお返事できなくて、ごめんなさい。
そうそう!と言ってもらえてよかったです。
みーしゃさんの文章を読んでいて、自分が書いてはいないのだけど、自分が書いたような、という感覚・・・
実は私も感じていました。

みーしゃさんは欧米へ転勤で行かれる可能性があるんですね。
アジアの言葉は日本語をしっかり勉強して、
いろんな経験をした大人になってから勉強すると
心にじわじわとしみわたる楽しさがあります。

子育てについては、「大らかに」
いい言葉ですね。私も心がけたいです。

また今日一日、子育て頑張りましょう!

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