今週の育児コラム

 

 

 

白湯と果汁やスープ

育児書などでは、「お風呂上りに白湯を与えましょう」
と書いてあることがありますが、白湯を好まない赤ちゃん
もいます。
お風呂上りに、母乳やミルクをよく飲んで水分補給できれば、
白湯にこだわらなくても大丈夫。

また、生後3〜4カ月頃には 「離乳食の準備のために、
果汁やスープを与えましょう」 と書いてあることがあります
から、この時期に 「果汁もスープも飲んでくれないし、
離乳食をちゃんと食べてくれるか心配」 というお母さんも
多いようです。

離乳食の準備として、ミルク以外の味に慣れさせるために
薄めた果汁やスープを少しずつ与え始めますが、
赤ちゃんにも好みがあります。
みかんの果汁は飲まなくても、りんごの果汁は飲むとか、
スープは嫌いでも、味噌汁の上澄みなら飲む赤ちゃんもいます。
薄味を心がけ、いろいろな味を試しましょう。





今週の育児コラム

 

 

 

親が偏食のとき

お父さんが納豆嫌い、
お母さんが魚介類嫌いなどの場合、
「子どもに遺伝するのでは?」と
心配される方も多いようです。
でも、嗜好は遺伝しないそうです。
ただし、親自身、好き嫌いがある場合には、
自分の好きなものに献立が偏ったりする場合もあり、
そのためにいつのまにか似たような嗜好になっていく
ということはあるようです。

偏食しない子に育てるためのポイントは、
離乳食を与えるときから
月齢に合わせた広範囲の
食べ物を取り入れるようにすること、
子どもが数回食べなくても、
調理法や見た目を変えるなどして工夫すること。
そして周りの大人も偏食しないように心がけ、
何でもおいしそうに食べることが大切。
子どもは影響を受けやすいので、
大人が偏食のために「これは嫌い」「おいしくない」
などと言ってしまうことにも気をつけましょう。



今週の育児コラム

 

 

 

離乳食を食べる時に

離乳食を食べさせる時、
お母さんのひざに乗せて食べさせる
という方法もありますね。
離乳食の初期の段階では、
ひとさじひとさじに慣れることが大切なので、
お母さんのかた膝に
赤ちゃんを乗せて、離乳食を食べさせる
という方法でもいいかもしれません。
ただし、その場合でも、
赤ちゃんをお母さんと同じ方向に向かせるのではなく、
横向きに座らせて、
赤ちゃんの顔を覗き込み、
会話しながら食べさせてあげるといいでしょう。

離乳食中期になって、
だんだんと品数を増やしたり、
食べる量も多くなってきたら、
やはりテーブルで食べさせるようにしたいものです。
ベビーラックにテーブルをつけたり、
大人と同じテーブルに
ポータブルチェアやベビーチェアを利用して
座らせるといいですね。
赤ちゃん自身も
興味のある食べ物に手を伸ばしやすくなります。

 


今週の育児コラム

 

 

 

離乳食に使わないもの

離乳食を与えるとき、
消化機能が未熟な赤ちゃんには
なるべく避けたい食材があります。

野菜では、ごぼうやぜんまい、ふきなど、
繊維が固くアクが強いものはやめましょう。
果物ではパイナップルは、
果汁ならいいのですが、
そのま ま与えるのは離乳後期になってからにしましょう。

魚では、マグロのトロやうなぎなど、
脂肪が多いものをあげると
下痢をすることがあります。
タコやイカなどは、調理しても
柔らかくならないので避けましょう。
お刺身も消化・衛生面から、
離乳食の間は控えましょう。

離乳食の基本は薄味です。
塩辛いもの、刺激が強いものは
好ましくありません。
こしょうやわさび、しょうがなどの香辛料も不要です。

奈良漬けなどアルコールを使ったものや、
お父さんがビールをなめさせたりするのは
絶対にやめましょう。

 


今週の育児コラム

 

 

 

離乳食初期のウンチ

おっぱいやミルクだけの時期と違って、
離乳食が始まると、赤ちゃんのウンチの色や
臭いも変化していきます。
少しずつ大人の便に近くなっていくわけです。
でも、繊維の多い野菜などをきれいに消化して、
便の中に目立たないようになるのは、1歳半くらいからでしょうか。
それまでは、その日の離乳食で食べたもの、
ほうれん草やにんじん、トマトなどが、
そのままの形でウンチに出てくることがあります。

野菜がそのままウンチの中に出てくると、
「栄養になっていないのでは?」と
心配するお母さんがいるかもしれませんが、
一部分はちゃんと栄養になっているので心配ありません。

離乳食は、ウンチの様子を見ながら進めるといいですね。
あまりにもそのままの形で食べたものが
出てきてしまうようなら、もう少し柔らかく煮てあげたり、
つぶしたりして、食べやすくしてあげるといいでしょう。

 


今週の育児コラム

 

 

 

食欲がないとき

夏になると「暑さのためか、ミルクの飲みが悪くなった」とか
「夏バテなのか、離乳食を食べる量が減ったみたい」という
お母さんの声も多くなります。

暑さが要因になっているかもしれませんが、原因は
他にある場合も多いようです。
たとえば、暑いからといって、乳酸飲料や糖分の多い
果汁を赤ちゃんに与えすぎている場合。

水分補給はもちろん必要ですが、甘い飲み物を与え
すぎると、当然お腹があまり空かなくなり、食欲が落ちます。
湯冷ましやお茶など、甘くない飲み物を与えるよう
にしましょう。また乳酸飲料などは、ミルクや
離乳食の後に与えるようにしましょう。

赤ちゃんが自分でミルクの量を調節するようになって
飲む量にむらができたり、1回食から2回食への
移行時期に食べる量が減ることもあります。
たまたまこのような時期と暑さが重なっていることも
あるようですから、少し長い目で判断するといいでしょう。

 


今週の育児コラム

 

 

 

離乳食のフリージング

離乳食作りも毎食最初から作るのは、手間がかかって大変です。
そこで、フリージング容器を上手に活用しましょう。

一番便利なのは、製氷皿です。
スープなど液体のものを製氷皿に入れて凍らせておくと、
小さめのキューブとして使うことができるので、
1回○個というように使う量を調節できます。

また、市販のフリージングバッグは丈夫で
口もしっかりと閉じるので、おかゆなどの保存に便利です。
箸などを使って、1回分の量を目安にして線を入れて凍らせましょう。
柔らかいものの場合は、少し凍らせてから線を入れるといいでしょう。
1回分ずつ割って解凍して使います。

また、卵のパックを半分に切ったものもフリージングに便利です。
よく洗ってから使いましょう。
キューブ状になったものは、型からはずしてポリ袋などで保存すると
かさばりません。
ただし、早めに使い切るように心がけて。

 


今週の育児コラム

 

 

 

離乳食をすすめるときに

離乳食の作り方の本も多く出版され、
離乳食作りが上手なお母さんも多いでしょう。
でも、育児書に頼りすぎて、
赤ちゃんとコミュニケーションを取りながら、
楽しく食べることがおろそかになってはいませんか。

たとえば、「ひとさじずつ増やしていく」と育児書に書いてあっても、
赤ちゃんのそのときの気分によって、食が進まないこともあるでしょう。
赤ちゃんにだって好き嫌いがありますから、
食べにくい食材もあれば、大好きな食材もあるもの。
様子を見ながらの臨機応変は大切なことなのです。

そして、家族で楽しく食事をするということも大切なこと。
初期の頃は赤ちゃんが食べることに慣れるために、食事も1日1回か2回。
これでは家族の食事時間にあわせるのは無理ですが、
1日3食になれば、家族と一緒の時間に食べさせてあげたいですね。
楽しい食卓の雰囲気から、
赤ちゃんの「食べたい」気持ちが起こってきます。