流行性耳下腺炎をおたふくかぜといいます。ムンプスウイルスが感染して起こる病気で、潜伏期間は2~3週間。かかりやすいのは、3歳から6歳くらいです。耳の下から、ほお、あごなどの片方または両方が腫れて痛みます。片方の腫れがひくときに、もう片方が腫れてくることもあり、また、37・5度を超える熱や頭痛を伴う場合もあります。
ほおが腫れるだけでなく、奥歯をかみしめると大変痛いので、食べ物を噛めないこともあります。そのような時は、水で濡らしたタオルなどで冷やすと少し楽になります。
無菌性髄膜炎を起こしやすいので、 1週間たっても熱が続き、頭痛、嘔吐、ひきつけなどの症状があれば、すぐに受診しましょう。
思春期の男子がかかると、副睾丸炎になることがあります。ただし、その場合もほとんどが睾丸の片方だけですから、不妊症になる心配はありません。任意の予防接種もあります。