「気持ちを受け止める」って難しい

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子育て講座や育児誌で、「子どもの気持ちを受け止めましょう」と言われることがあると思います。簡単なように思えますが、意外と難しいものです。
 
たとえば転んで泣いている子どもに「泣かない!立ち上がって!」と声をかけるかもしれません。「泣かない」という声かけは、子どもの心を封じ込めてしまう言葉。気持ちを受け止めるには「痛かったね。泣きたくなるよね」「落ち着いたら、立ち上がれるかな?」と、泣いている気持ちを受け止め、次の行動を促す声かけになります。
 
大人は経験値から次の行動を考えて、気持ちの部分をすっ飛ばして無意識に次の行動を促してしまいがちです。でも、子どもにとって、最初の気持ちを受け止めることがとても大切。このやりとりの繰り返しが、わかってくれた、認めてもらえたという子どもの自尊感情を育みます。