原因は、溶血性連鎖球菌(溶連菌)です。普通は、咽頭炎や扁桃炎と同じ症状ですが、全身に発疹が出てきた場合には、猩紅熱(しょうこうねつ)といいます。
猩紅熱は、数日間熱が続いた後、皮膚がむけたりする病気です。猩紅熱は法定伝染病の一種ですが、現在では診断さえつけばペニシリン系の抗生物質がよく効くため、隔離の必要はありません。
溶連菌感染症にかかりやすい年齢は、3、4歳から小学校6年生くらいまで。秋から12月ころに多く見られます。2~7日の潜伏期間ののちに高熱を出し、全身に赤い発疹が出たり、咽頭や扁桃も真っ赤に腫れて、舌もぶつぶつと赤く腫れます。早期に抗生物質を飲むと、簡単に2~3日で治ります。
昔、きちんと治療しなかった場合には、腎炎やリウマチ熱などの後遺症が心配されたことがありました。最近ではほとんど心配いりません。