2002/1/17

ベビーシッター初体験

映画を観に行きました。映画は世界35ヶ国語に翻訳され、ついに映画化されたファンタジー。私は原作を3度も読んだファンで、テレビで宣伝を見る度に「見た〜い」を連発していたのです。

外出するにあたり、息子は「断腸の思い」(随分大袈裟ですね)でお留守番となりました。彼は生まれてからこの時まで他人に預けられたことがなかったのです。高校生のいとこがいるせいか、その年頃の女性にはとても愛想が良いことがわかっていたので、今回のベビーシッターは主人の良く知っている高校生にお願いしました。家に来てもらって彼女に慣れたところで、「じゃあパパとママはお出かけだからね」と居なくなることをきちんと教えて出ました。 出かけるときも、いつもならだらだらして逃げまくるのに、本能的に何か起こる!というのがわかったのか、私たちが靴を履いてジャケットを着ると、自分から靴をだして履こうとしていたのが可笑しかったです。ドアを閉めると同時に泣き出したのがわかりました。この体験は親子両方にとって初めてだけに、私の胸にもぐっときました。

米国は親のプライベートな時間を大切にする風潮がとても高く、デートや買い物を子供抜きで楽しんだりする人が多いようです。またきちんとした夕食をとるレストランには子供は連れて行けませんので、ベビーシッターに子供の面倒をみてもらうことになります。親がそういった「息抜き」をしてリフレッシュすることによって、子供への愛情がより一層増すのだよ、という人もいます。確かにその気持ちはわかるのですが、日本人気質なのでしょうか、私には「ほんとにいいのかな」という罪悪感がまだまだ抜けません。

そのベビーシッターの時給相場を聞いて驚きました。私の住んでいる町では時給2〜3ドルが平均なのだそうです。「保育」ではなく単に面倒を見るだけなので、この金額なのか。契約などないし、これでもし何か事故が起こったら誰がどう責任を取るのかなどを思うとお願いするにしても複雑です。

さて、映画が終わった直後、主人も私も「家に帰ろう!」
珈琲の一杯も飲まずに映画館を往復して3時間のデートは終わりました。我が家のプリンス、息子は遊び疲れてベッドの上で大の字になって寝ており、シッターのお姉さんは手持ち無沙汰にテレビを見ていました。
こんなものなんですね。


アメリカからのこそだて奮闘記


日本で大手企業の広報課長を務めているときに、アメリカ人の英会話教室の先生と結婚、渡米。日米の文化の違いに悩まされながら、子育てに奮闘中。

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