2002/2/28

ガレージセールの効用

いらなくなった衣類や家庭用品などを売る、または「こそだてガレージセール」のように無料で提供するリサイクルはとても良くできたシステムですよね。
不要とする人から必要とする人への単純な「物」の移動ですが、何もかもが簡単に手に入る今の時代に「物を大切にする」ということでも意義のあることだと思います。

米国では、「家の中がごちゃごちゃしてきたから、すっきりさせよう」「引っ越しするから」などと自宅の車庫、庭をにわか店舗にして不要品を売る家が少なくありません。洋服、台所用品、食器、家具などあらゆるものを大雑把に並べ、しかも値の付け方もいい加減。大型ごみ収集を頼めばお金を払わなくてはいけないけど、必要な人に持って行ってもらって、しかも少しでもお金になれば二重丸というところでしょうか。宣伝も新聞に広告を出したり、道路の交差点に貼り紙をしたり、また車に貼り紙をして走ったりとなるべく多くの人の目に触れるように工夫しています。

また、リサイクルとは違った意味でこのガレージセールを心待ちにする人達もいます。
セールでは、時には手を触れるのもためらうほど古く汚れているものもあります。ところがそういったものこそがアンティーク好きな人、その買い付けをしている人達には見逃せないらしいのです。知り合いのアンティーク屋さんは住んでいる町はもとより、州を越えてガレージセールに顔を出し「逸品」探しをするとか。
ガラクタとアンティークの違いは?うーん、やはり、見る眼を養わないと無理ですね。

息子のチャイルドシートはガレージセールで25ドルで手に入れました。大切に使っていたようで、痛みや汚れも少なく機能ももちろん問題無し。息子がこのシートを卒業した後も、まだまだ活躍できそうです。
ちなみに彼の洋服はガレージセールではありませんが、親しい友人が男の子2人に着せた3代目のものばかりです。ほとんど買わずに済んでいて、おさがり様々です。私自身はあれほど嫌だった「姉のおさがり」ですが、親の立場になると「子供はすぐ大きくなるんだから、穴が開いていたり色がよほどあせていなければ大丈夫。よそいきが数枚あれば十分だし」になっています。
勝手なものですね。


アメリカからのこそだて奮闘記


日本で大手企業の広報課長を務めているときに、アメリカ人の英会話教室の先生と結婚、渡米。日米の文化の違いに悩まされながら、子育てに奮闘中。

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