2006/10/5

寄付金集めの嵐到来

毎年この季節は、資金集め(fund raising)や寄付のお願いで、家の中がカタログだらけになります。
長男の学校で父兄会の運営資金、デイケアでクリスマス会の資金を集めるために、両方からカタログが配布されました。売り上げの半分がそれぞれの施設にフィードバックされることになっているそうです。加えて知り合いの高校生のクラブ活動の資金。こちらは、地元のレストランやファーストフード店に協力を取り付けたクーポンをまとめて買う仕組みです。私の職場ではRelay for lifeという対ガン運動。5ドルを寄付してピンクのリボンのバッジをもらいました。名札につけて皆で応援しましょう、ということです。更に今年は次男のプリスクールで子供病院への寄付。どれもが私たち家族に深く係わりがあって大切なことなので、欠かしたくはないのですが、こんなに数が多くなると家計は大変です。

寄付金集めは、こういった直接的なものに加えて、郵便でもやってきます。
どこからか住所を取り寄せた団体が、寄付のお願いの手紙と私たちの名前入り返信用の住所シールを何十枚もプレゼントとして送ってきます。
ちなみに、雑誌を講読したり通販を利用したりすると、寄付や他の雑誌の勧誘、通販カタログが次から次へと送られてくるのは、日常茶飯事です。

また、町で事故や災害が起こった時、経済的に大変な犠牲者のために、スーパーや銀行に瓶を置いて、小銭でもと寄付を募るのは良く見かける光景です。
助け合って生きていくボランティアが盛んな国だけに、このようなシステムができ上がり、ごく当たり前になっているのでしょう。

そこで思ったのが、病院のER(救急医療室)での料金。ここでの診察料がクリニックの医者に見てもらうのに比べて3~4倍と超高額なのは、診療費用を払わない(払えない)人のために、支払える人がカバーするためと言われています。良く考えるとこれも寄付、ただし、この場合はボランティアではなく半ば強制的な寄付ですね。

通常の予算で賄えない分を作り出す。確かに必要なことですが、求められる側の予算も限られていることを覚えていて欲しいものです。


アメリカからのこそだて奮闘記


日本で大手企業の広報課長を務めているときに、アメリカ人の英会話教室の先生と結婚、渡米。日米の文化の違いに悩まされながら、子育てに奮闘中。

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