日々のニュースや話題の中で、子育てに関連するキーワードや子育て中の家族に関心が高そうなワード、知っていただきたい事柄などを編集部がピックアップ。できるだけ分かり易く、簡単な解説と共にご紹介いたします。 2006/10/11 キッズ携帯・子どもの位置検索サービス
幼児や小学生の連れ去り、誘拐などの事件が増えています。小さな子を持つ親御さんにとっては、日々の通園や通学、通塾などで我が子の無事の帰宅を祈るように待つのはストレスがかかる毎日です。
そこで、子どもがどこに居るかを知りたい、もしも!の時に連絡や通報が可能な機器を持たせたいというのが親心。そんなニーズに応えて、携帯各社やセキュリティの会社が各種のサービスを提供しています。
サービスを大別すると、
1.子どもがどこにいるか、位置情報がわかる、知らせる
2.もしも!の時に警報や通報を発する
3.子どもと連絡が取れる
4.通報を受けたら駆けつける
キッズ携帯や位置検索システムのサービスでは、上記1,2,は基本となっています。
位置情報の特定方法は、GPSを利用した物と、携帯やPHSの基地局との通信によって位置を測定する物とが有りますが、機器が発信する電波を拾って位置確認することに違いはありません。携帯会社の端末以外は、PHSを使ったものと考えてほぼ間違いないでしょう。携帯キャリア系ではNTTドコモの「キッズケータイ」、auの「ジュニアケータイ」、ウィルコム(バンダイ)の「papipo!」、セキュリティ会社ではSECOMの「ココセコム」、ALSOKの「あんしんメイト」、専用機ではユビキたス(JTB)の「どこ・イルカmini」などが主なものでしょう。
気になるのは、位置情報の精度と料金です。
位置情報では、GPS機能搭載機種ではその機器の精度、基地局との通信による機器では、基地局の密度とエリアが重要です。GPSは、キャリアや機種によって随分差があるようですので、比較サイトなどで比べてみてください。PHSなどの基地局との通信タイプは、特にエリアに注意です。PHSだと、基地局の間隔が狭いので精度は高まりますが、郊外などに出ると圏外となる可能性が高まるので、要注意です。
また、料金はサービスによって大きく違います。パケット通信を利用したサービスは当然パケット料がかかりますし、セキュリティ会社のサービスでは、検索回数に乗じた料金がかかる物もあります。何回検索しても定額の「どこ・イルカmini」は安心ですが、携帯電話のメール機能を使って検索すると、携帯側のパケット料金はかかります。
端末機器の代金もキャリアやサービス提供者によって大きな差がありますから、ランニングコストと共に十分比較する必要があります。
子どもの位置情報だけを知りたいということでしたら、「どこ・イルカmini」が使い勝手が良いようです。携帯から「どこ・イルカmini」に空メールを送ると、携帯に現在の位置情報が送られてくるだけでなく、センターのサーバーが定期的に位置情報を確認して、足取りを記録します。事前にお子さんの行動エリアを指定しておけば、そのエリアから出た時点で携帯に足取りと現在位置がメールで届きます。
いずれも、もしも!の時の通報機能を備えていますが、必ずしも能動的に通報できるとは限りませんし、通報に対して現在位置を知るだけでなく、状況を知りたい、誰かに駆けつけて欲しいということになれば、セキュリティ会社のサービスに頼らざるを得ません。
お子様の安全を考える別の視点では、いずれの機器・サービスも、電波・電磁波を発信する機器を持たせるということをお忘れ無く。携帯電話が発する電波は、航空機の機器を狂わせるほどのものです。小さなお子さんに常時携帯させる事を考えれば、より電波が微弱なPHSを使った機器を選ぶことをお勧めします。
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