日々のニュースや話題の中で、子育てに関連するキーワードや子育て中の家族に関心が高そうなワード、知っていただきたい事柄などを編集部がピックアップ。できるだけ分かり易く、簡単な解説と共にご紹介いたします。 2007/1/15 食育と食育白書
このような背景から、平成17年食育基本法が制定され、食育の位置づけや課題、基本理念などが明文化されました。そして、食をめぐる現状や食育推進の取り組みをまとめた初の「食育白書」が2006年11月24日閣議決定され、12月8日に「平成18年度版食育白書」が刊行され、内閣府のホームページにも掲載されました。食育白書は、今後毎年発表されます。 白書によると、昭和55年頃が日本人に一番バランスの取れた食事を採っていたとされ、その後は脂質が超過傾向にあります。中食・外食の比率は年々増え、家族揃って夕食を採る比率は逆に減っています。子どもの2割程度が朝食を食べないことや、肥満児の増加(特に小学生)、成人男性の半数近く、女性の2割弱がメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の疑いが強いか予備軍とされることなどもデータで紹介されています また、食育推進施策の実施状況では、家庭、学校・保育所等・地域における食育の推進の課題や事例を紹介しています。その中には、「妊産婦のための食生活指針」(平成18年2月厚生労働省公表)の紹介や学校や地域で取り組む体験学習・シンポジウムの例などをまとめられています。 資料編では、食育基本法全文、食育推進基本計画とともに、食育関連予算が記されています。それによると関係する省庁は、内閣府・文部科学省・厚生労働省・農林水産省の4省で、平成18年度の予算はそれぞれ3億1100万円、12億5900万円、6億9700万円、39億4500万円の、計62億1200万円となっています。この予算は多いのか少ないのか、来年度は増えるのか減るのか、また、どのように使われていくのかも見守っていくとともに、子を持つ親として食育について今一度考えたいところです。 |