日々のニュースや話題の中で、子育てに関連するキーワードや子育て中の家族に関心が高そうなワード、知っていただきたい事柄などを編集部がピックアップ。できるだけ分かり易く、簡単な解説と共にご紹介いたします。 2007/4/17 端午の節句5月5日は端午の節句、子どもの日。 端午の端は「はし、初め」の意味で、端午は初めの午の日のこと。中国では5月が午の月にあたり、5月の最初の午の日が、午が重なる重午の日→重五の日として5月5日を吉日としたとされます。因みに、2月の最初の午の日は、豊作・長寿・商売繁盛などの御利益を願って「初午」の祭礼が全国の稲荷神社で行われます。 端午の節句は、菖蒲の節句とも言われます。節句は、必ず季節の花や草木とセットですが、植物の力を借りて邪気を払い、毒を消す等と言われています。端午の節句では、菖蒲湯に入ったり菖蒲と蓬の葉を束ねて軒端に刺したり、男の子に菖蒲の葉のはちまきをしたりします。いずれも、菖蒲が邪気を払い、子どもが強い子に育つという言い伝えからです(菖蒲は花菖蒲とは別物です)。そして勿論、菖蒲=尚武(武をとうとぶ)あるいは勝負と読みが同じことから、武家中心に雛祭りに対して男の子の祭りとなり、武者人形や鎧兜、家紋入りの幟や吹き流しを飾るようになりました。町民に広まる過程で、家紋入りの幟や吹き流しの代わりに、鯉が上って龍になるという中国の故事に因んだ勢いの良い出世魚の鯉幟(こいのぼり)をあげるようになりました。 五月人形の段飾りもかつては3段が一般的だったようですが、今では住宅事情に合わせて鎧や兜、武者人形だけを飾る事も多いようです。また、都会では鯉のぼりをあげる事もままなりません。その一方で近年は、1軒1軒であげずに山間部や川の上にロープを張り、多くの鯉のぼりを泳がせる所も多くなってきました。 初節句では、親元や親戚から鎧・兜や武者人形を贈り、男の子の成長を祈り、祝います。粽(ちまき)や柏餅を供え、お祝いのお返しも、粽や柏餅というのが通例でした。 ところで、GWを構成する祝日としての「子どもの日」は、1954年の国際連合総会で採択された「子どもの権利宣言」にもとづき、端午の節句の5月5日を「子どもの日」と定め、1956年の5月5日より「世界子どもの日」としての行事を行っています。 |