日々のニュースや話題の中で、子育てに関連するキーワードや子育て中の家族に関心が高そうなワード、知っていただきたい事柄などを編集部がピックアップ。できるだけ分かり易く、簡単な解説と共にご紹介いたします。 2008/1/21 子育てタクシー子育て中の家族にありがたいタクシーサービスとは何かを考え、全国レベルで安心できるサービスの普及を目指す「全国子育てタクシー協会」が平成18年に発足しました。 「子育てタクシー」は、「全国子育てタクシー協会」の登録商標で、協会の正会員の事業者で「子育てタクシードライバー養成講座」を受講したドライバーでないと「子育てタクシー」を運行できません。 「子育てタクシー」の想定利用者は、妊婦、0歳から15歳の子どもとその保護者です。子どもの利用については、幼児・児童が一人で出かける際の送迎(保育園・幼稚園や塾など)と、乳幼児を伴う乗車に際し、チャイルドシートなどの特別な器具・装具の対応も前提とします。そのため、「子育てタクシー」は基本的に予約制で、運行事業者は予約時に「子育てタクシー専用ヒアリングシート」に基づき必要な情報を確認して運行します。 「子育てタクシー」は、利用の形態によって3つの基本コースを持っています。 1,乳幼児と保護者が同乗する「かんがるーコース」 チャイルドシート・ジュニアシート・新生児用シートを用意。 2,お子さんが1人で乗る「ひよこコース」 保護者からお迎え場所、送り先を指示、お子さんを送迎。 3,急なトラブル・夜中の移動などの「ふくろうコース」 夜中の突然の発熱や怪我、救急車を呼ぶほどではないけれど、でも心配で眠れない時。 「子育てタクシー」は自動車保険の他に、登録ドライバーが「子育てタクシー補償」に加入を義務づけられているなど、小さな子を安心して送迎できるようにさまざまな気配りがされています。 しかし、「子育てタクシー」となるためには様々な条件を満たすなど、制約も多いために、地域によって協会加盟事業者数(運行タクシー数)にも差があります。四国各県や長崎県には加盟会社も多いのですが、それ以外の地域・県では加盟会社は限られています。 全国子育てタクシー協会のホームページには、協会加盟会社の一覧と、それぞれの会社の登録ドライバーが、顔写真付きで紹介されています。 協会に加盟していなくても同様のサービスを提供しているタクシー事業者や個人タクシーもあるでしょうが、そのレベルや考え方もそれぞれ違っています。 利用者の立場からすれば、それぞれの地域で同様のサービスを提供できるタクシーが増えると共に、どこに連絡すれば安心できるタクシーが利用できるかという情報も欲しいところです。 |