日々のニュースや話題の中で、子育てに関連するキーワードや子育て中の家族に関心が高そうなワード、知っていただきたい事柄などを編集部がピックアップ。できるだけ分かり易く、簡単な解説と共にご紹介いたします。 2008/3/21 妊婦もシートベルトを道路交通法では、クルマの乗車時にはシートベルト装着を義務付けています。また、2008年6月より、後部座席にもシートベルト着用が義務づけられるようになります。 ところが、妊婦については同法施行令に「健康保持上適当でない場合」は免除するという規定があるために、「妊婦はシートベルトをしなくても良い」あるいは「すべきでない」と誤解している人もいるようです。急ブレーキでさえ、シートベルト無しで体を保持する事は不可能ですし、事故の際には怪我・死亡率は当然高くなります。 欧米先進国では、妊婦にもシートベルトの着用を義務づけているところが多く、シートベルトをしない場合には、シートベルトを免除する医師の診断書が必要な国さえ有ります。 昔の2点固定式シートベルトとは違い、現在の肩掛け3点固定式シートベルトなら、正しく装着すれば問題はないと言います。お腹のふくらみを避けて、腰のベルトはできるだけ太股寄りに、肩掛けベルトはできるだけ肩寄りにすることがポイントです。また、お腹にシートベルトが掛かるのを避けるための補助具も販売されています。 妊婦のシートベルト着用の免除についてはかねてより疑問視されており、一部のモータージャーナリストやNPO団体は、着用を推進する活動も行なっています。 産婦人科医が加盟する日本産科婦人科学会と日本産婦人科医会は、妊婦にもシートベルト着用を奨励する内容を、近く公表する医師向けの診療指針に盛り込むそうです。 これを受けて、自転車の3人乗りのように、妊婦のシートベルト着用取り締まりが厳しくなるとは考えられませんが、少なくともシートベルトをしない方が安全だという誤った認識は捨て去った方が良さそうです。 <2008年9月12日追記> |