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2008/4/18

細菌性髄膜炎ワクチン

 

子どもの細菌性髄膜炎を予防するワクチンの一つが、今夏から導入される予定です。

髄膜炎は脳や脊髄の感染症で、ヘモフィルス・インフルエンザb型桿菌(Hib)や肺炎球菌が原因菌です。どちらの菌も乳幼児の鼻や喉に普通に保菌し、通常は大きな問題になりませんが、血液に入り込み、髄液に入ることで髄膜炎を発症します。初期には発熱や嘔吐などの症状がありますが、早い段階での診断は難しいといいます。
細菌性髄膜炎の患者は年間1000人程度、そのうちHibによる髄膜炎の患者数は
500人以上と推計され、死亡率が2〜5%です。
死に至らなくても20〜25%の子供に脳や聴覚に重い障害が残る病気です。

このうち、Hib髄膜炎を予防するHibワクチンが2007年に日本でも承認され、2008年夏から導入される予定となりました。欧米では早くからワクチンが導入され、先進国では過去の病気となっているところもあるなか、随分遅い承認とも言えます。新しいワクチンに対する考え方や捉え方も医師によって違いもあり、希望しても受けられるかとか、細かく指定されているワクチン接種の間隔を正しく指導できるかなどの不安もあるようです。
しかも、このワクチンの接種は任意接種のため、全額自己負担となります。1回7000円〜1万円程度かかると見られ、さらに年齢によって接種の時期・間隔や回数も異なるなど、任意で接種するには問題も多く残されており、定期接種を求める声も多くあがっています。

細菌性髄膜炎は普通に存在する菌が原因で、誰でも発症する可能性がある病気です。肺炎球菌ワクチンはまだ承認されていません。ワクチンの早期承認と定期接種への移行が望まれています。

※ヘモフィルス・インフルエンザb型桿菌(Hib)は、インフルエンザと名が付いていても冬に流行するインフルエンザウイルスとは別物。まだウイルスが発見されていなかった時に、インフルエンザ患者からこの菌が見つかったことから命名されました。

<追記 2009年8月31日>
2008年に販売開始となったHibワクチンに続き、乳幼児向け肺炎球菌ワクチンが、
厚生労働省薬事・食品衛生審議会の部会で承認されました。これにより、今後、上
位部会の審議を経て年内にも発売される見通しとなりました。
海外先進国同様、早く定期接種の対象となることが望まれます。

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