日々のニュースや話題の中で、子育てに関連するキーワードや子育て中の家族に関心が高そうなワード、知っていただきたい事柄などを編集部がピックアップ。できるだけ分かり易く、簡単な解説と共にご紹介いたします。 2008/4/18 細菌性髄膜炎ワクチン子どもの細菌性髄膜炎を予防するワクチンの一つが、今夏から導入される予定です。 髄膜炎は脳や脊髄の感染症で、ヘモフィルス・インフルエンザb型桿菌(Hib)や肺炎球菌が原因菌です。どちらの菌も乳幼児の鼻や喉に普通に保菌し、通常は大きな問題になりませんが、血液に入り込み、髄液に入ることで髄膜炎を発症します。初期には発熱や嘔吐などの症状がありますが、早い段階での診断は難しいといいます。 このうち、Hib髄膜炎を予防するHibワクチンが2007年に日本でも承認され、2008年夏から導入される予定となりました。欧米では早くからワクチンが導入され、先進国では過去の病気となっているところもあるなか、随分遅い承認とも言えます。新しいワクチンに対する考え方や捉え方も医師によって違いもあり、希望しても受けられるかとか、細かく指定されているワクチン接種の間隔を正しく指導できるかなどの不安もあるようです。 細菌性髄膜炎は普通に存在する菌が原因で、誰でも発症する可能性がある病気です。肺炎球菌ワクチンはまだ承認されていません。ワクチンの早期承認と定期接種への移行が望まれています。 ※ヘモフィルス・インフルエンザb型桿菌(Hib)は、インフルエンザと名が付いていても冬に流行するインフルエンザウイルスとは別物。まだウイルスが発見されていなかった時に、インフルエンザ患者からこの菌が見つかったことから命名されました。 <追記 2009年8月31日> |