日々のニュースや話題の中で、子育てに関連するキーワードや子育て中の家族に関心が高そうなワード、知っていただきたい事柄などを編集部がピックアップ。できるだけ分かり易く、簡単な解説と共にご紹介いたします。 2008/9/1 家族の絆とオリンピック平和の祭典北京オリンピックが、たくさんの記録と数々の記憶に残るドラマを残して終了しました。日本のメダル獲得数は、金9,銀6,銅10の合計25個。今回のオリンピックでは、家族の支えや絆を力に頑張ったパパ・ママアスリートの姿も多く見られました。その一部をピックアップしてみます。 オリンピック5大会連続出場を果たし、「お母さん方の気持ちを感じながら畳に上がった」という柔道女子48キロ級の谷亮子選手は、「ママでも金」に挑んだものの、残念ながら銅メダルに終わりました。 同じ柔道男子66キロ級で2連覇を達成した内柴正人選手は、決勝戦に勝利した後、客席で応援していた奥さんと息子さんの所へ駆け寄り二人の名前を呼びました。勝ってくると言いながら勝てずに帰る内柴選手に「お父さんはチャンピオンなのにどうして勝てないの」と息子さんに言われて奮起。「うそつきオヤジになりたくない」との思いで勝ち取った金メダル。直後のコメントは「やっちゃいました。これが僕の仕事」。そして、「オヤジの仕事をしっかりやりました」と仕事ぶりをしっかり見せた満足感で一杯の笑顔を見せました。 射撃の女子クレー・トラップの中山由起枝選手は、シングルマザー。メダルまでもう一歩の4位入賞。競技終了後、まず娘さんを抱き上げる姿がTVにも映っていました。「娘のお許しを得たので、次のロンドンも狙いたい」と娘さんの応援を力に次の大会への意欲を見せています。 オリンピック競技の終盤となる男子400メートルリレーでは、トラック種目では80年ぶりのメダルとなる銅メダルを獲得しました。アンカーでバトンを託された朝原宣治選手が3位でフィニッシュをした瞬間、スタンドでお子さんと観戦していた元オリンピックシンクロのメダリストでもある奥様の奥野史子さんは、感極まって涙をこらえることができませんでした。一旦は引退を決意したものの不完全燃焼だった朝原選手の相談に、「行けるところまで、ぼろぼろになるまでいったら」と答えたことで、引退を撤回。妻、史子さんのサポートを得たからこそ、念願のメダルを手にすることができたのでしょう。 家族の絆は、色々なところで頑張るパワーの源になっているのですね。 |