
日々のニュースや話題の中で、子育てに関連するキーワードや子育て中の家族に関心が高そうなワード、知っていただきたい事柄などを編集部がピックアップ。できるだけ分かり易く、簡単な解説と共にご紹介いたします。
2008/10/16 こんにゃくゼリーだけではない
2008年7月29日、凍らせたこんにゃく入りゼリーを、祖母が1歳9ヶ月の男児に与えたところ喉に詰まらせ、病院に救急搬送されたが、9月20日に亡くなるという悲しい事故が起きました。こんにゃくゼリーを喉に詰まらせて死亡するという事故は、1995年以来17件発生しており、メーカー側でも、形状の変更やパッケージへの注意書きの明示・拡大などの改良を加えてきました。しかし、今回の死亡事故と、消費者行政担当大臣からの要請などを受け、メーカーのマンナンライフは10月8日(水)をもって「蒟蒻畑ポーションタイプ」の一時製造中止を発表致しました。
国民生活センターのホームページで公表されている、こんにゃくゼリーでの死亡事故一覧を見ると、被害者は7歳以下の乳幼児とお年寄りであることがわかります。
ところで、こんにゃくゼリーが原因で死亡事故と報じられていますが、蒟蒻ゼリー以外でも同様の事故が起きていることを見逃してはいけません。毎年、お正月には餅を喉に詰まらせて亡くなるお年寄りが後を絶ちません。今回の蒟蒻ゼリー事故と前後して、9月17日には、タイでは2歳の子どもが小さなライム(直径3cm程度)を喉に詰まらせて窒息死しています。国内でも、死亡にまでは至らなくとも、ミニトマトを喉に詰まらせて病院に運ばれる例なども発生しているようです。
小さな子を持つ家庭では、喉に詰まらせるような食べ物を与えないだけでなく、子どもの手が届く所に、口に入る大きさの物を置かないことは重要です。
<追記> 2010年3月11日
のどに詰まらせる事故の多い食品の安全性を審議していた食品安全委員会の作業部会は、窒息事故の頻度について「こんにゃく入りゼリーの危険性は餅に次いで飴程度に高い」としたものの、事故を減らすための提言のとりまとめを見送りました。今後の具体的な対策は、消費者庁が検討を進めることになりました。
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