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2008/12/3 NICUとGCU
周産期医療の問題を語る際には、母体の搬送受け入れ、治療の事が多く取り上げられますが、生まれた子供についても同様の課題があります。新生児が一般の産院では対応できないような低体重の場合や疾患を持っていた場合には、速やかに総合周産期医療センターなどの病院に移す必要があります。
特に、超低体重の新生児や集中管理の必要がある疾患を持った新生児の場合には、NICU(新生児特定集中治療室−Neonatal Intensive Care Unit)で対応しなければなりません。
NICUは赤ちゃん専用の集中治療室(ICU)で、部屋そのものも細菌などからの感染を予防するために厳重に管理され、赤ちゃんはひとりひとり保育器の中で必要な処置・治療を受けます。赤ちゃんの状態を管理するために、保育器と赤ちゃんにはたくさんのセンサーやアラーム、計測機器がそれぞれに設置されます。
体力も抵抗力も弱い赤ちゃんの治療に当たるため、医師・看護士は24時間態勢で対応しなければなりません。医師不足が言われる一方で、医療の進歩や高齢出産の増加により超低体重で生まれてくる赤ちゃんが増え、NICUは慢性的に不足しています。
GCU(Growing Care Unit−継続保育治療室)は、NICUでの治療で、ある程度状態が落ち着いて、保育器無しでも大丈夫になった赤ちゃんが移されます。超低体重を脱して、保育器から出た赤ちゃんなどはこちらに移動です。緊急搬送された赤ちゃんの状態によっては、最初からGCUに入院する場合もあります。
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