
日々のニュースや話題の中で、子育てに関連するキーワードや子育て中の家族に関心が高そうなワード、知っていただきたい事柄などを編集部がピックアップ。できるだけ分かり易く、簡単な解説と共にご紹介いたします。
2010/5/20 口蹄疫
4月20日に、宮崎県で口蹄疫に感染した牛が確認されて1か月。口蹄疫に関する報道が日に日に大きくなってきました。10年前(2000年)に日本で92年ぶりに確認された時には、740頭の殺処分で沈静化。今回も大きく広がる前に沈静するかと思われていました。しかし、今回はウィルスの感染力が強く、初動も対応が遅れたとの報道があるように沈静化するどころか感染地域は拡大し、5月19日には合計で30万頭を超える牛・豚の殺処分が決定されました。
口蹄疫とは、偶蹄目(ひづめが2つある動物−牛・豚・鹿・山羊・イノシシ他)などがかかるウィルス性の感染病です。非常に感染力が強く、感染が確認されたら被害拡大を防ぐために、感染した動物だけでなく感染の疑いのある動物も殺処分されます。もし野生のイノシシや鹿が感染したりしたら、どれだけ感染が拡大するかもわかりません。ですから、牧場で1頭感染が確認されただけで、その牧場の牛や豚が全部殺処分されてしまうのです。
非常に感染力が強いのですが、口蹄疫は人間に感染して発症することはありません。しかし、ウィルスの拡大に関与することはあり得るので、感染区域周辺では動物だけでなく人の移動も制限されます。
上記の通り感染した動物は厳重に管理されますので、肉や牛乳などが市場に出回ることもありませんので、私たちが口にすることはありません。また、感染した動物の肉などを万が一に口に入れたとしても問題はありません。
たいへんな対応に追われている宮崎県の畜産関係者を、みんなで応援しましょう。
農林水産省 口蹄疫について知りたい方へ
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