残暑こそ 日焼けのケアに気をつけて

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次第に紫外線が強くなり始める5月くらいから、「日焼け」に対する意識が高くなってきます。それは大人でも子どもでも一緒。昔は「日光浴は体に良い」とされていましたが、1998年には母子手帳からも「日光浴」という言葉は削除され、外気浴のすすめに変わりました。今回はその「紫外線」の予防と「日焼け」の対策について。

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◆紫外線って何が怖いの?

紫外線にはA波・B波・C波の3種類がありますが、C波はオゾン層で吸収され地表に届くことはほとんどありません。気をつけるべきはA波とB波ですが、A波は肌の深い部分(真皮)まで浸透し、シミの原因になります。B波は肌の浅い部分(表皮)に影響し、いわゆる「日焼け」を引き起こします。

また、日焼けとは肌が炎症を起こしている「軽いやけど」のような状態です。さらに、日焼けの度合いが過ぎると本当のやけどと同じ様な状態になり、その治療も大変になってきます。

また、将来的にはシミやしわの原因になったり、目に紫外線が入りすぎる事で白内障の原因になるとも言われています。

◆日焼けの予防はどうすればイイの?
日焼けの予防は大きく2種類あります。それは単純ですが、日焼け止めを「使う」か「使わない」かです。時と場合、生活のシチュエーションなどに合わせて上手に使い分けましょう。

・日焼け止めを使わない方法
日焼け止めを使わずに日焼けを予防するには、「直射日光に当たらないこと」がキホンです。日差しの強い10時~14時の外出を避けることや、長時間の外遊びをしない事が条件になります。ただ、ある程度の外遊びはお子さんの心身にとっても大切な要素なので、日に当たらないように長袖・長ズボン・帽子など通気性の良いモノや、UVカットグッズを使って対応しましょう。

※あまり、日焼けの事ばかり気にして厚着になると、あせもや熱中症の危険もあるので、そこはバランス良く対応してくださいね。

・日焼け止めを使う方法
日焼け止めの成分には「吸収剤」と「散乱剤」という2種類があります。言葉のとおり、吸収剤は紫外線を吸収して皮膚へ移行させない薬。散乱剤は光を散乱させて皮膚へ移行させない薬です。一般的には散乱剤の方が皮膚への刺激が少なく、お子さんにも安全に使う事ができます。しかし、最近は吸収剤でも比較的安全に使えるタイプも増えてきています。

散乱剤が多く含まれている子どもの日焼け止めは、擦り込んで使わずに、薄くサラッと皮膚に塗ってください。その分、汗で流れ落ちる可能性も高いので、2時間くらいで塗り直すことが理想です。そして、帰宅後はできる限り早くぬるま湯などで洗い流してくださいね。

◆日焼けになっちゃった!実際の対処法は?
どれだけ、予防しても日焼けになることはあります。あまり神経質になりすぎずに、日焼けになってしまってら丁寧に対処してあげましょう。そして、予防法と同様に、対症療法にも薬を使う場合と使わない場合があります。

・薬を使わない方法
日焼けは皮膚に炎症が起きている状態です。皮膚の炎症は冷やすことが鉄則なので、水を絞ったタオルで冷やしたり、氷や保冷剤をタオルで包み幹部に充てたりしてください。なるべく早い方が良いので、外出先では自販機の冷たい飲み物を使うなど、臨機応変に対応しましょう。

また、その日の夜はシャワーだけにして、肌が痛くない程度のぬるま湯にしてあげましょう。さらにお風呂上りには保湿剤などで皮膚を潤してあげることも大切です。
※日焼けによって皮膚が乾燥してカサカサになることが多々あります。

・薬を使う方法
基本的に日焼けは「けやど」の軽い状態ですが、ひどくなると発熱したり皮膚がやけどの様に剥がれたりします。そのような場合には迷わず受診して下さい。「日焼けぐらいで…!」と迷う事はありません。僕も医療の現場で何人も日焼けのお子さんのお薬をお渡ししています。

その際に使われるお薬は炎症止めのカラミン(カーマイン)ローションやステロイド軟こうです。亜鉛入りのカラミンローションはあせもや日焼けに昔から使われていますが、炎症がひどい時には痛がることがあります。また、肌を乾燥させる効果もあるので、治りが悪かったり肌の乾燥がひどい場合は使用を中止して再度受診することをお勧めします。ステロイド軟こうは炎症を抑える他、油分を補う力もあるので早いうちに使えばより効果的です。
いかがだったでしょうか?夏の日焼けの予防と対処法ですが、まだまだ残暑が厳しく10月前後まで、日焼けには注意が必要です。「たかが日焼け」と思わずに、「軽いやけど」と気にとめておくように心がけてくださいませ。

パパ薬剤師 中村守男(メディカルパパ)