お薬の影響でおしっこやウンチの色は変化する?

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◆おしっこが赤い!?
「うちの子、おくすり飲み始めてから、おしっこの色が赤っぽくなった気がする…。まさか出血?」と、疑問に思い、病院や薬局に問い合わせた経験はありませんか?実際にお薬によっておしっこやウンチの色が変化することがあり、このような問合せは小児科や薬局に多く寄せられるのです。

◆お薬の影響でおしっこやウンチの色は変化する
病院や薬局から処方されるお子さんのお薬の中には、おしっこやウンチの色を変化させるものがあります。一般的には、薬と一緒にもらう「お薬の説明文書」を読むと「尿や便が赤みを帯びる事があります」などの注意書きが記されています。また通常であれば、薬剤師などが事前に説明してくれることがほとんどですが、薬剤師が説明し忘れたり、説明してもらったけど子どもがグズって聞けなかったり…ということもあります。初めての経験だとビックリするかもしれませんが、お子さんのお薬ではそれほど珍しいことではありません。

◆おしっこやウンチの色を変化させる代表的な薬
この色の変化は、服用したお薬そのものの色であったり、それが体の中で強い色を持つ代謝物に変化したりして、おしっこやウンチの中に出てきてしまうことが原因です。しかし、色の変化は一時的なもので、ほとんどの薬は服用を中止すれば元に戻るので、心配することはありません。また、おしっこやウンチの色を変化させる、代表的なお子さんのお薬は以下の4つです。

表

※上記以外にも、おしっこやウンチの色を変化させるお薬は存在します。詳しくはかかりつけの医師や薬剤師にお尋ねください。

◆親として大切なことは、よく観察すること
このように、お薬によっておしっこやウンチの色が変化することもありますが、お薬の影響とは関係なく、ウイルスに感染したり、腸の病気になってしまったりする理由で、色が変化することもあります。このコラムでも何度も書かせてもらっていますが、子どもの健康づくりの基本は「食べる=出す」「寝る」「遊ぶ」です。つまり、日頃からお子さんのおしっこやウンチの様子を観察し、「いつもより匂いが強い」とか「なんだか量が少ないな」とか、その小さなサインに気付くことが、親として最も大切なことなのです。「あれ?いつもとちがうな、おかしいな。」と感じる勘を大切にし、疑問があれば医師や薬剤師に尋ねてみてください。その結果がお薬の影響であれば、それほど心配することはありません。

パパ薬剤師 中村守男(メディカルパパ)