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赤ちゃんはなぜ「泣く」の?泣く理由を知って、上手に対応! お母さんのストレスも軽減!

泣く理由を知って、上手に対応! お母さんのストレスも軽減!

赤ちゃんはなぜ「泣く」の?

「泣き声発作」の場合は泣くことがストレス発散

赤ちゃんの泣く理由として、〝ストレスを発散するため〞ということもあります。衝動的に大きな声で泣く、あらゆる対応をしても泣きやまない、一定の時間泣き続けるという状態がまさにそれ。専門的には「泣き声発作」や「コリック(疝痛)」と呼ばれ、傾向として夕方ごろに泣くことから、「たそがれ泣き」「夕暮れ泣き」とも呼ばれています。  
時期としては、生後2カ月ごろまでは泣く傾向が強まり、5カ月ごろから自然に消えていきます。時間的には30~40分持続し、抱き上げてあやそうが、どんなに慰めようが、簡単には収まりません。また、周囲の環境と関係なく始まり、原因の予測がつかないので、お母さんを悩ませることになってしまいます。夕方から夜にかけて、家事や夕食の準備で忙しく、1日の疲れもたまっている時間に泣かれると、つらくなってしまうお母さんも少なくありません。

激しく泣き始めたら、まずいつもどおり、空腹は満たされているか、おむつはぬれていないか、室内の温度や照明、騒音などの不快な要素がないか、基本をチェックします。必要なニーズを満たした上で、まだ泣きやまないのなら、抱っこして背中をなでたり、とんとんとやさしくたたいたり、子守り歌を歌うなど、気持ちが静まるようにしてあげるといいでしょう。抱っこやおんぶをして、外に連れ出すのも効果的。ベビーカーに乗せて近所をお散歩したり、車に乗せてドライブすると、赤ちゃんは別のことに意識が向いて気が紛れ、お母さん自身もストレスの発散になるでしょう。外に連れ出す余裕がなければ、おんぶして家事をするだけでも、赤ちゃんはお母さんのぬくもりを感じて、落ち着くものです。

自分の感情をうまく発散して泣く赤ちゃんに対応を  

泣く赤ちゃんの対応に疲れ、お母さんにつらいとか嫌だという気持ちが生まれてしまうと、コミュニケーションが上手に図れなくなってしまいます。赤ちゃんは泣くだけ泣いてどんどん体力を消耗しますし、呼んでも来てもらえないからとだんだん泣かなくなり、感情を表現しない子どもになってしまうこともあるのです。毎日毎日の積み重ねですから、子どもが成長していった時には、大きな差が開いてしまいます。


何をしても泣きやまず、お母さんも疲れてしまった時には、赤ちゃんを安全な状態に仰向けで寝かせ、そのまましばらく泣かせておいても大丈夫。自分を責めることはありません。赤ちゃんの泣き声がストレスになり、「どうしたらいいの!」と怒りの衝動が湧き上がってしまったら、いったんその場を離れること。


別の部屋で一人になり、布団やクッションをたたいたり、顔をうずめて大声を出すなどして、感情を発散しましょう。無理に感情を押さえ込まず、発散した方がスッキリし、また赤ちゃんと向き合う元気も出てくるものです。

 
家族の助けを借りられるなら、赤ちゃんの大泣きが始まった時点で家から連れ出してもらい、30分程度のお散歩をお願いしましょう。泣き声からしばらく離れると、お母さん自身の気持ちも落ち着いてきます。赤ちゃんはお母さんのイライラを感じ取ってしまうこともあります。お母さん自身が上手に気分転換を図り、できるだけリラックスして穏やかな気持ちで接することが、赤ちゃんの情緒の安定にもつながっていきます。

イラスト/サカモトアキコ  取材・文/中野洋子

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