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子どもにお手伝いしてもらおう!

アシスタントとして頼むのがコツ

子どもにお手伝いしてもらおう!

年末年始は、家の中のお掃除、片付け、お料理など、何かと忙しい時期。お手伝いに巻き込むことで、子どもの力を引き出し、生活の習慣が身についていくことも…。子どもと一緒に家事を楽しむポイントを、辰巳渚さんに教えていただきました。

辰巳 渚さん
文筆家。家事塾主宰。子どもに家事を身につけさせる大切さを、著書や講演などで提案している。中学生の息子、小学生の娘を持つママ。著書は『子どもを伸ばすお手伝い』(岩崎書店)ほか。「くらしのこと」サイト http://kurashinokoto.net

「手伝わせる」より家事のアシスタントに

イラスト家電や便利な道具がある現代は、昔と違って子どもの手を借りなくても生活は回るものです。だからこそあえてお手伝いの機会を作り、掃除、洗濯、炊事など、生きていくために必要な営みを子どもに教えることは、一緒に暮らす親だからこそ伝えられるステキな作業です。
 
とは言っても、無理にお手伝いの場を作ろうとしてもうまくいきません。子どものための包丁を用意して、人参を並べ「さあ、切ってみよう」というのは、子どもの遊びにつきあうのと同じで、ママの負担が増えるだけ。余裕がある時はいいですが、毎日は続かないものです。

 

「お手伝いさせよう」ではなく、子どもを“家事のアシスタント”にするのがおすすめです。お母さん自身が家事をしている中で、手が足りない時に「○○ちゃん、お願い」と声をかけるのがいいでしょう。

成長段階に合わせてできることにトライさせて

洗濯物を干す時は「洗濯バサミを渡してね」、お料理の最中なら「カゴからじゃがいも取って」、お掃除の時なら「これをゴミ箱にポイして」というように、気軽に声をかけて手を借りましょう。子どもの小さな手に、ママ自身、意外と助けられることも多いはずです。
 
子どもの成長によっても、できることが違います。たとえば、野菜の皮むきの場合、包丁を使うのがまだ無理ならピーラーを使うなど、できることをできる方法でさせてみましょう。子どもが「やりたい!」と興味を持つことは、“できる力”が育っている証拠。ママに余裕があるときは、力を信じてやらせてみましょう。成長するに従ってできることが増え、それが子どもの自信につながります。

 

 

ママの役に立てた喜びが自己肯定感につながる

お手伝いしてくれたら、「ありがとう」「ママ助かったわ」の言葉を忘れずに。子どもは大好きなママの役に立てたうれしさを実感し、「またやりたい」という意欲や自己肯定感が育まれます。
 
日々の中で、ママも子どもも無理なく自然に続けられるのが一番。家事を一緒にやる楽しさが、体の中にしみこんでいくと、成長してからも「お願い!」のひと言で動いてくれるようになるものです。
 
子どもに自信を持たせたり、家族のつながりを深めてくれるお手伝い。生活の中で、どんどんやらせてみましょう。

子どものやる気を失わせてしまうNGワード

イラスト

子どもの「やりたい」気持ちに合わせられないこともあるもの。
忙しい時は「ごめん、今度お願いね」と伝えましょう。子どものやる気をなくさないために、こんな言葉は言わないよう注意を。

 

>>「ママ・パパの悩みと家庭のこと」記事一覧へ

 

イラスト/サカモトアキコ 取材・文/中野洋子

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