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あのママに逢いたい…… 高嶋ちさ子さん

あのママに逢いたい……
高嶋ちさ子さん

著名なヴァイオリニストでありながら、トークショーなどにも出演。
軽快な語り口にママパパ問わず、広い年齢層にファンが広がっています。

高嶋ちさ子さん
ヴァイオリニスト。6歳からヴァイオリンを始め、イェール大学大学院修士課程アーティスト・ディプロマコースを卒業。年間100本以上のコンサートを開催。全国各地で数多くの観客を集め新たなクラシックファンを獲得している。5歳と3歳の男の子のママ。

「今日は、空気を読む日にしよう!」と、子どもたちにミッションを与えることも。
お友だちの家に上がるときには玄関で靴をそろえ、「お庭で遊んで良いですか?」とあらかじめ確認したり。
見守っていると、子どもって意外とちゃんとできるもの。
上の子が下の子に「弟っていいよね~」なんてやさしくしてくれるときは、とってもうれしい。

 

写真

やっと赤ちゃんを授かったのに母性がない!?

赤ちゃんは欲しいと思っていたので、授かったときには、本当にうれしかったです。ただ、高齢でもあり、流産しないかとか、子どもの顔を見るまでは、ずっと心配でした。  

 

妊娠中、つわりはほとんどなく、何となく「調子が悪いかな」と言うくらい。ファーストフードのポテトフライが無性に食べたくなって、それも一種のつわりだったんだと思います。仕事は妊娠中も続けていましたが、コンサートの日の体調は、よかったです。気が張っていることもあるのでしょうね。

 

そそっかしいので、妊娠中も突然転んでねんざして、病院に這って行ったこともありました。それ以来、夫が荷物を持ってくれるようになりました(笑)。

 

第1子の出産は12時間陣痛で苦しみ、帝王切開になり、結果15時間かかるという難産でした。第2子の時も帝王切開になり、看護師さんに「元気な男の子ですよ」って言われても、下半身麻酔で「足が動かない~」って言ってました。出産って感動的なんだろうと思っていたけれど、自分のことで精一杯。「私って、母性がない?」って思いました。

 

出産後も、1カ月くらいは赤ちゃんが生まれたことを実感する余裕がなかったですね。おっぱいはよく出たので、ひたすらおっぱいをあげていましたが、夫がおむつかえや沐浴など、積極的に手伝ってくれて本当に助かりました。でも私自身、昼寝する習慣がないので、日中赤ちゃんと横になることもなく、夜は1~2時間ごとの授乳。眠いけど眠れない。気持ちの余裕が全くありませんでした。

 

赤ちゃんはかわいいけれど、それよりもこれで大丈夫なのかとか、責任感とか……。自分のなかで、大変さが際だってしまっていました。赤ちゃんを抱っこして腱鞘炎になってしまったこともありました。

先輩ママに相談し、こだわりを持ちすぎない

コンサートは、産後1カ月半からスタート。練習や仕事の時には、仕事モードにスイッチが切り替わります。子どもが乳児期には、コンサート時はおっぱいを搾乳して、シッターさんに飲ませてもらいました。コンサートでの移動も多かったので、離乳食期には物理的にも手作りするのが難しく、離乳食は市販品にずいぶん助けられました。

 

リンゴジュースはあげない方がいいとか、牛乳は飲ませない方がいいとか……。

いろんなことを言われましたが、人の話を聞きすぎて縛りが多くなるとストレスがたまります。

 

上の子が生まれた頃には、シッターさんが65歳。先輩ママとして、卒乳後の牛乳も、「本人が飲みたかったら、飲ませればいいのよ」なんてさらっとアドバイスくださったので、いろんな雑音は聞かず、こだわりもあまり持ちすぎないようにしました。子育ての先輩としても、本当に助けられました。

虫取りや鬼ごっこなど外遊びは子どもと一緒に

現在、上の子は5歳。バッティングにはまっています。下の子も、上の子のまねをして遊びます。最近は、ボール遊びや、フラフープ、縄跳びなどでよく遊びます。キャッチボールしたり、鬼ごっこしたり、かくれんぼしたり。私は体を動かす担当なので、子どもと一緒に遊びます。とにかく、子どもたちには体力をしっかり付けて欲しいと思っています。夫は、絵を描いたり、ねんど工作をしたりする、インドア担当です。
 

あと私は、ふざける専門ですね。あんまりやっちゃいけないことを子どもより率先してやることもあります。 悪い言葉を使うと、長男に「ママ、もう1回学校行った方がいいよ」って言われることもあるくらい(笑)。

虫取りも、一緒になってやりますがそのせいもあって、息子たちは昆虫や幼虫が大好き。夏にはアマガエルを捕まえたり、アゲハの幼虫を触ったり。ちょっといばりん坊の友だちがいるんですが、ムスコが幼虫を触っているのを見て「あんなものも、触れるんだ!」って、尊敬のまなざしを向けてくれるようになったそう。子どもっていろんなものカバンに入れて持って帰ってきますよね。虫を捕まえてカバンに入れて帰ってきたけど、「いなくなっちゃった」なんて、部屋中探すこともあります(汗)。

 

寝るときに聞くママの作り話は、ちょっと怖い

叱る時はびしっと叱ります。わが家では、あいさつ、返事、後片づけ、くつをそろえることは、最低限のルール。低年齢のうちは、わからないから仕方ないかなと思っていましたが、シッターさんに「じゃあ、いつからわかるの?」と言われ、小さい頃から言い聞かせるようにしています。子どもって、言葉がわからない頃でも、ちゃんと感じ取っているんですね。
 

寝るときは、ママのつくり話を聞かせます。子どもたちの日々の教訓と反省を盛 り込んだりするので、逆に目が冴えてしまうことも少なくありません。夫のお話し は単調でつまらないようで、すぐに寝てしまいます。

子どもたちとは本当によく話をします。面と向かうよりも、車を運転しながら、同じ方向に向いているときの方が、いろいろなことを話しやすいですね。

 

表紙「高嶋ちさ子 12人のヴァイオリニスト
ミスター・ロンリー ~魅惑のラヴ・サウンズ」

日本コロムビア 2940円(税込)
恋はみずいろ、シェルブールの雨傘など、どこかで耳にしたことのある懐かしい名曲満載です。

 

撮影/福田依子 取材・文/高祖常子

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