子どもはポテトが大好き。素材の味を生かした離乳食にも、幼児食にも、幅広く活用できる食材です。旬の新じゃがを使って人気のポテトサラダを作りながら、同時に離乳食も作っちゃいましょう!
パパ料理研究家。ビストロパパ代表取締役。大正大学客員教授。日本パパ料理協会会長飯士。YouTubeビストロパパCHANNELで、料理教室動画配信中。料理教室、講演のほか、各メディアでも活動し、パパ料理の普及・啓蒙を行う。NHK「きょうの料理」にも出演。
(上)離乳食後期 (下)離乳食完了期
離乳食作りは、調理することを難しく考えるよりも、シンプルに、素材の味をそのまま生かして与えてあげることも大切です。特に旬の素材は、栄養価も高まり美味しいので、積極的に取り入れたいところです。
春なら、新じゃがいも、にんじん、春キャベツなどが幅広く使えておすすめです。
また、完了期では今回、味付け前のポテトサラダをフライパンで焼く「おやき」を作りましたが、この時期、触感が得られる手づかみ食べはとても大切な体験です。ぜひ握って食べられるようなものも、与えてあげましょう。「自分で食べたい!」という欲求を見せたときに、その気持ちを満たしてあげる。そんな親子のやりとりが、子どもの食への感心を高めてくれます。
離乳食初期
旬のじゃがいもは、茹でたり、蒸したりして潰すだけでも赤ちゃんにはごちそう!マッシャーがひとつあると、いろいろなものを潰し与えるのに便利です。かぼちゃや豆腐、バナナなど、いろいろやってみましょう。
じゃがいも | 4個 |
ブロッコリー | 小房3~4個 |
ハム | 2枚 |
スイートコーン(缶) | 大さじ2 |
すし酢 | 大さじ1 |
マヨネーズ | 大さじ2 |
塩 | 少々 |
粗挽きこしょう | 少々 |
離乳食中期
❶じゃがいもは電子レンジで約8分加熱して、熱いうちにキッチンペーパー等を使って皮をむく。ブロッコリーは小房に分け約2分半加熱。いずれも器に入れてラップをして温める。
❷ブロッコリーは細かく刻み、ハムは1.5センチ幅ぐらいに切る。
❸じゃがいもはマッシャーまたはフォークの腹でつぶし、ブロッコリー、ハム、スイートコーンを加えて混ぜ合わせる。
❹A を加え和えて出来上がり。
<作り方❸で取り出したら>
★初期(5~6カ月)
じゃがいも大さじ2を取り出し、お湯大さじ2と混ぜる。
★中期(7~8カ月)
じゃがいも大さじ2とブロッコリー少々を取り出し、粉ミルク・豆乳のいずれか大さじ2を混ぜる。
★後期(9~11カ月)
じゃがいも大さじ2とブロッコリー少々に塩少々を加える。
★完了期(1歳~1歳半)
ポテトサラダのおやき(6個分)を作る。ポテトサラダ大さじ7ぐらいに、片栗粉大さじ1を混ぜて、500円玉ほどの大きさで厚さ1センチぐらいにして手で固める。フライパンに軽く油を引いて中火で両面焼き色が付くまで焼く。好みでケチャップをつける。
子手伝い ・チンしたじゃがいもをマッシュする
アト辛おとな味 ・粗挽きこしょう
大人ポテトサラダ
撮影/平瀬拓 取材・文/山田じな