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「水」について知ろう!

ミルク用の水や飲み水をどう選ぶ?

「水」について知ろう!

miku 読者アンケート結果
miku 読者に聞きました 日常の飲用水に何を使っていますか?

※miku2013年3月発行号のアンケートより、集計数1646人分

水道水の残留塩素(カルキ)を取り除く方法

 

独特のカルキ臭は、水道水が美味しくないと感じる要因です。気になる場合は、次のような方法で除去することが可能。子どもに飲ませる上でもより安心です。

 

  • やかんや鍋に入れて一晩置き、翌日に使う
  • 透明なビンに入れてフタをせず、1時間ほど日光に当てる(ホコリ除けにガーゼなどをかぶせるとベター)
  • やかんや鍋に入れてフタをあけたまま、弱火で5~10分沸騰させる(この方法は残留塩素のほか、トリハロメタンなどの有害物質の除去も可能)
  • 1リットルに対してレモン汁を数滴加える(レモンに含まれるビタミンCに塩素が化学反応を起こして、分解される)
  • 備長炭や竹炭を一緒に入れて一晩置く
  • 浄水器を取り付ける

失われた水分はこまめに水を飲んで補給を!

 

1日に体から排出する水分は、大人は約2.5l、子どもは1.2lと推定し、常に適切な水分量を保つことが、健康にもつながります。食事からの摂取で足りない水分は、こまめに水を飲むことで補いましょう。珈琲やお茶は利尿作用があり、ジュースは糖分の取り過ぎになりがち。体に必要な水分を補給するには、水を飲むのが一番です。

 

赤ちゃんの場合

基本は母乳かミルクで水分がとれていますが、お風呂上がりと外出から帰宅した時は、汗で失われた分を補給します。白湯を100~150ml用意して、本人が飲みたい分を与えてあげましょう。白湯(沸騰させたお湯をぬるく冷ましたもの)ではなく、母乳でもOKです。離乳食が始まる頃には、白湯でなく、冷たくない水でも大丈夫です。

 

幼児の場合

食事以外で不足する水分を補う意味で、喉がかわいた時に、お茶やジュースではなく水を飲ませましょう。大量に汗をかいて脱水状態の時や、熱があるときなどは、素早く吸収されるイオン飲料がおすすめ。ただし糖分が多いので、普段は水を基本にしましょう。

 

赤ちゃんのミルク作りは水道水が基本!

 

粉ミルクは、水道水で調乳した時が、母乳に近い状態になります。ミネラルの過剰摂取は、体調不良の原因に。基本は、水道水を一度煮沸させ殺菌したもので調乳しましょう。代用の水でミルクを作る場合は、必ずミネラルの含有量をチェックしましょう。

 

  • やかんや鍋に水道水を入れフタをあけて5〜10分沸騰させる。(殺菌と同時にカルキも除去される)
  • 沸騰後少し冷めたお湯(70度以上)でミルクを溶かす。(時間がしばらく経って大気にふれると細菌が入ってしまう)
  • ほ乳びんを水で冷まし、体温くらいになったら飲ませましょう。

 

これはNG

  • 保温ポット・魔法瓶のお湯は6時間以上経つものは避ける。(ぬるくなったお湯は細菌が増える環境に)
  • 飲み残しのミルクを冷蔵庫で保存しない。(他の食品の細菌が付着する危険性がある)

 

【粉ミルクのメーカーがすすめる、水道水に代わる水の目安】
硬度60以下、pH6~8。ナトリウム42mg/l以下、カルシウム285mg/l以下、マグネシウム30mg/l以下、カリウム367mg/l以下。

取材・文/中野洋子

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