ごきげんなママになろう!
赤ちゃんを迎えるに当たって、どのようなものをどんな考え方で用意したらいいのでしょうか。妊娠出産に寄り添う活動を続けている市川香織先生にお話を伺いました。
市川香織先生
一般社団法人産前産後ケア推進協会代表理事。千葉大学医学部附属病院、国保病院、厚生労働省母子保健課、日本助産師会事務局長等を歴任。現在は、助産師として妊産婦や女性の相談、講演活動、厚生労働省研究事業への協力、産後ケアに関する活動に力を注いでいる。
出産前は、あれもこれも用意しなければと思いがちですが、最低限のものを用意すれば大丈夫。まずは、赤ちゃんがいる生活をイメージしてみましょう。
赤ちゃんをどこに寝かせるのか。ベビーベッドにするのか、床にベビー布団を敷いて寝かせるのかによって、寝具の選び方も変わってきます。生活スタイルに合わせて、大きいものを決めていくと、必要なものがイメージしやすくなるでしょう。
産院から帰るときに、車で移動する場合は、チャイルドシートも必要です。退院時だけなら、レンタルもおすすめです。自治体によってはレンタルしたり、チャイルドシート購入補助を出しているところもあるようですから、確認してみましょう。
赤ちゃんの沐浴にはベビーバスを使いますが、使うのは1カ月程度で、その後は大人と一緒にお風呂に入るようになります。洗面用のシンクで沐浴させるお家もあります。
ベビーカー選びは、使うシーンを想定して選びましょう。海外製のものは大きめで、悪路などでも安心して使えるものが多いのですが、電車での移動が多い場合は大変です。畳んだときにコンパクトになる日本製のものもチェックしましょう。
赤ちゃんの肌着やウエア、タオルなどもそろえておきましょう。新生児用は洗い替えも含めた枚数を用意しますが、赤ちゃんの肌に触れるものなので、刺激が少なく、なるべく肌触りのよい素材のものを選びましょう。赤ちゃんの顔色や肌の変化を見るためにも、淡い色がおすすめです。
授乳は母乳かミルクかということになりますが、最近では母乳で育てたいという人がほとんどです。ただ、母乳で育てたいと思っても、念のため粉ミルクやほ乳びんの用意をしておくと安心です。でも、ミルク用品も、母乳が出れば使わずにすんでしまうこともありますから、最小限用意しておけばいいでしょう。
オムツも布オムツを利用する方もいますが、新生児用はすぐにサイズが小さくなりますから、買いすぎないようにしましょう。まずは最低限を用意。赤ちゃんとの生活になれてくる生後1カ月過ぎたら少しずつ出かけることもできますから、パパと一緒に買い足しに出かけたり、ネットで購入すると良いですね。
●ご出産準備品チェックリスト
以下は一例です。ご家庭の状況に合わせて、そろえましょう。
イラスト/犬塚円香 取材・文/高祖常子