タレントとしてはもちろん、最近ではレシピ本を出すなど、活動も広がっています。子育ての日常も時々垣間見えるブログも人気。2歳4カ月の男の子の元気なママです。
ギャル曽根さん
“大食いの女王”としてバラエティ番組で人気を集め、2006年よりタレントとして本格的に活動を始める。 料理上手としても知られ、『ギャル曽根流 大食いHAPPYダイエット』( マガジンハウス) がベストセラーに。 ブログ「ギャル曽根blog ごはんは残さず食べましょう」も好評。
http://ameblo.jp/galsone-we/
「ママ」「ママ」って言ってくれたり、ハグしてくれたり。自分が食べているものを、分けてくれたり。
子どもは宝物というよりも、自分よりも大切な人。かけがえのない存在です。
出産前は、子どもが好きとかキライとかっていう印象は特になかったんです。でも、実際に妊娠がわかったときは、うれしかった。最初は、妊娠がほんとなのか違うのかわからなくて、何度も妊娠検査薬でチェックしたりしてました(笑)。夫もすごくよろこんでいました。でも同時に心配もありました。妊娠8カ月くらいまで仕事をしていたんですが、転ばないように気を付けたり、食べる仕事が多いので、赤ちゃんに影響があるんじゃないかとか、私の胃袋でつぶれちゃわないかなって。
妊娠中は食べ物にも気をつけるようにしていました。生ものを食べ過ぎないようにした方がいいかなとか、コーヒーを飲みすぎないようにとか。つわりは全くありませんでした。夫も一緒に買い物に行って重い物を持ってくれたり、いろいろサポートしてくれました。生まれるまでは私自身、本当に実感がなかったというのが本音です。
妊娠後期からは、夫も一緒に健診に行ってくれて、出産にも立ち会ってくれました。陣痛が長くていつ終わるかわからず、本当につらかった。出産前日、焼き肉屋さんに行ったんですが、行く前から「いたたた……」って感じ。焼き肉をちゃんと食べて、帰って来た頃には痛みが5分間隔くらいになっていました。
産院に電話したら、「前駆陣痛かもしれないから様子を見てください」とのこと。その後おしるしが来て翌朝、産院へ。予定日よりも早かったので、入院の準備は夫がしてくれました。夫はカメラを回していましたが、私は5分間隔の痛みが続き、あまりに辛そうで、撮影を止めたほどでした。結局1日半くらいかかっての出産となりました。
生まれたばかりの赤ちゃんの顔を見て、「かわいい」と思ったのが最初の印象。でも、夫が感動して、「産んでくれてありがとう」と言いながらあまりに号泣していたので、そっちに気を取られてしまったという感じです(笑)。赤ちゃんを胸に抱っこして、初めておっぱいを吸ってくれたときに、「愛おしいな~」という気持ちがわいてきました。
生後3カ月くらいまでは、とにかく辛かったですね。寝たいけれど、寝られない。続けて2時間寝られたらいい方。母乳飲んで吐いたりするから、とにかく心配で赤ちゃんをずっと見てました。自分が寝ている間に何かあったらと……、寝るのが怖いという感じ。「良く吐くのは病気じゃないから大丈夫」って言われたんですが、母乳だけだったので、おっぱいが出ているのか足りているのかも気になりました。体重計で何度も測ってみたりという毎日でした。
料理を作るのが元々大好きなので、離乳食期には、本を見たりして、試行錯誤して作りました。よく食べてくれてうれしかったですね。子どもが生後3カ月くらいから、仕事に復帰。基本的には子連れで仕事していました。手作りの離乳食を持って仕事場に連れて行くこともありました。
夫は子どもが大好きで、おむつを替えてくれたり、公園に連れて行ってくれたり、よく子育てしてくれています。赤ちゃんの時は、夫の仕事が忙しくてなかなか関われませんでしたが、それでもおむつ替えしたり、お風呂に入れたりしてくれていました。でも、赤ちゃん時代は「手伝っている」と言う感じでしたね。今は、夫も自分で子育てしていると言う感じになってきています。子どもがとにかくかわいいみたいです。
子どもとは公園に行って、シャボン玉したり、ボール投げしたり、鉄ぼうやブランコ、すべり台でも思いっきり一緒に遊びますよ。かくれんぼも大好き。雨が降っても、室内遊び場を探して、遊びに行きます。家の中でも車型の乗用玩具に乗って、追いかけっこすることもあります。
最近はもう普通に何でも食べられるようになりましたが、子ども用と大人用は調味料などを分けて作っています。子ども用はまだ、砂糖や油は使わないようにしています。なるべく自然の素材の味を知ってほしいなと思って。よく食べてくれるので作りがいもありますね。
このごろは意思がはっきりしてきて、イヤイヤ期に突入。日によっては、食事も少し食べて「食べない!」なんていうこともあります。そんなときには「もう片づけるよ!」って、食べなければ片づけてしまうこともありますよ。「イヤ」と言って物を投げちゃうこともあるので、叱るときはちゃんと叱ります。でも、そんなに頻繁には叱らないようにしています。お友だちを叩いちゃったりとか、どうしても必要な時だけですね。わが家では私が叱る役目で、パパが受け止める役目。両方で叱ると、子どもも行き場がなくなっちゃいますから。
子どもを仕事場に連れて行ったり、大人の中で過ごさせることも多かったので、公園に行っても、周りの子と遊べないような感じもありました。最近は、子どもたちがいる中で過ごさせるように心がけています。お友だちからいろいろ刺激を受けているようで、楽しそうにしています。
私自身、子どもが生まれてから優先順位が変わりました。今までは自分が最初だったけど、今は何をするにも子どもが一番。最近は、いろんなことができるようになってきました。服を着るのはまだちょっと難しいけれど、服を脱いだり、ゴミを捨ててくれたり、色もわかるようになってきました。子どものそんな毎日を一緒に過ごすことができるだけで、幸せ。子どもが生まれる前は、子どもと触れ合う機会がなかったので、「こんなにかわいいんだ」って、今、思っています。
撮影/平瀬拓 取材・文/高祖常子