火と水の大切さを感じられる
[用意するもの]
サランラップ、カプセル、マジックテープ付きバンド、ペットボトルキャップ、ボタン電池(今回使ったのはCR2025-3V)、LED豆電球(足付き)、マジックテープ(接着糊付き)
1.マジックテープ付きバンドを頭囲にあわせて切り、ヘッドバンドを作る。
2.ヘッドバンドを止めるためのマジックテープを付ける。
3.カプセルの色の付いた方が、ヘッドバンドに付くようにマジックテープを貼る。
4.カラーカプセルの中面と、ペットボトルキャップにもマジックテープを貼る。
5.ペットボトルキャップの上に10~15cmほどの食品保存ラップを敷き、その上からボタン電池を立てて置きながら、あまっている食品保存ラップをキャップの中に詰める。
6.LED豆電球の足の長い方と、ボタン電池のプラス側を合わせて、電気が点くのを確認。
7.食品保存ラップを支えにして、電気が付くように豆電球を立てる。
8.キャップをカプセルの中面に装着!
9.透明カプセルをかぶせて……
10.ヘッドバンドに付けて完成!
蛇口をひねれば、ずっと出続ける水。ボタンを押せば火が燃えて、スイッチ一つで灯りもつきます。ほとんどの子ども達はそんな便利な生活しか知りません。電気調理器具を使っている場合など、火を見たことがない子もいるかもしれません。
不便な生活の中で、どうやって衣食住を確保するか? 学ぶべきことはたくさんありますが、まずは、腹ごしらえ。きれいなお水はたった50mlしか使わないという「チャック付ポリ袋でおにぎり作り」を体験しました。
この日のキャンプは海沿い。「さぁ、海にお水を汲みに行こう!」、「燃料にする枝を集めるぞ!」と、子どもたちが駆け出します。
「例えば火を確保するのに、火おこしからしなければならないかというと、そんなことはありません。キャンプにはさまざまな便利な道具がありますから、使える道具はどんどん使えばいいんです。でも、日頃から使っていないと、いざというときに使いこなせません。ママもパパがやっているのを見ているだけではなく、ぜひご自身でやってみてください。実際にやってみて初めてわかることがたくさんあります。子ども達にも、危険だからと遠ざけるのではなく、できることから挑戦させてみましょう。絵本を読んで火があたたかいと知っている事と、実際に熱さを知っているのとでは、とっさに取る行動が変わってくるはずです」。
見たことのないケリーケトルが登場して、興味津々の子ども達。「火は何色?」と聞くと「赤」と言っていた子どもたちも、キャンプを通じて青や黄色い火があることを知っていくはず。
一度にすべては学べません。キャンプそのものが楽しいから、何度も行きたくなるし、結果的に防災ノウハウも身についていきます。親子のアウトドア体験をしに、みなさんもぜひ出かけてみませんか。
※電池や電球を濡らさないように気を付けましょう。小さなお子さんが一緒の場合は、誤飲に注意しましょう。
※食品保存ラップの代わりにアルミホイルを使うのは危険です。
木村明紗(めいさ)ちゃん(5歳)&初美ママ
これまでもおにぎりを作ってもらったことはありますが、青空の下で娘がにぎってくれたおにぎりは、最高に美味しかったです。次回は家族全員でたき火体験をしてみたくなりました!
品原洸太郎くん(4歳)&京子ママ
お天気、ロケーションも抜群によく、自然の中でとても気持ちいい&楽しい時間を過ごせました。LEDライト作りは息子にも簡単に作れ、驚きました。暗闇に行くのも楽しくなったようです(笑)。
高橋虎央(こお)くん(4歳)&恵ママ
身近なもので、生活を維持できる知恵っていろいろあるんですね!少量の飲料水での炊飯方法など、知恵を教えられるキャンプは最高だと思いました。次は、パパを巻き込んで、家族総出でキャンプをしたいです。
撮影/長尾浩之 取材・文/山田治奈