お坊ちゃまキャラとしてお札で汗を拭くギャグを、1児のパパとなってからはよだれかけで汗を拭くアレンジも。自然体のイクメンぶりに、ママたちの共感が広がっています。生後3カ月の女の子のパパです。
東貴博さん
お笑いタレントとして多数のテレビ、ラジオ、舞台、映画に出演。お笑いコンビ・Take2のボケ担当。一部番組では、東MAXの名で出演。妻は安めぐみさん。お子さんの詩歌(うた)ちゃんの名前は、東さんの恩師である萩本欽一さんが命名。
初めて抱っこしたとき、小さいけど、ちゃんと重い。なんだか不思議な感覚でしたね。
未だに自分がパパであることが不思議なんです。
結婚して3年。そろそろ子どもが欲しいと思っていました。「妊娠したかも?」と妊娠検査薬で確認。陽性反応が出て、産婦人科で確認できたときには、「やった!」という感じ。夫婦で待ち望んでいましたから、本当にうれしかったですね。
でも、ボク自身は元々、子どもが好きとかキライとかって感情があまりなかったんです。弟の子どもを抱っこさせてもらうこともありましたが、怖くてどう扱ったらいいのかって感じでした。親族で旅行に行って子どもたちをプールに入れるときも、「何かあったらどうしよう」なんて思ってしまうほど。子どもって大変そうだなという印象でした。
妻は、妊娠中のつわりがひどかったのでほとんど食事が食べられなく、オレンジなどのフルーツをよく食べていました。
もともと家事をするのは苦じゃない方だったので、風呂掃除したり、買い物に行ったりなどできることをしていました。出産してからも産後にいいメニューなどもボクが手作りしています。食事はなるべく手作りの方がいいかなと思って、ボクが作るようになりました。
妊娠がわかると、芸人仲間や先輩が、いろいろな情報を教えてくれて。「酵素玄米を食べると母乳がよくでるらしいよ」って聞いて、酵素玄米を1週間熟成させて食べています。
妊娠中はなるべく籠もりっきりにならないように、積極的に妻を外に連れ出したりもしていましたね。「今度あそこでご飯食べよう!」と歩いていく。つわりで歩いていくのがしんどかったら、車で行ったり。「アワビを食べると目が綺麗な子が生まれるよ~」なんて聞いて、アワビを食べにもいきました。そのせいか、瞳の綺麗な女の子が生まれました(笑)。
一緒にマタニティフォトを撮りに行ったり、子育てイベントに行ったこともあります。胎教にいいと聞いてCDを聞かせたり、妻がピアノを弾くのでクラッシックとかメヌエットなんか弾いて聞かせていました。
妊婦健診も何度か一緒に行きました。超音波って本当に不思議ですよね。モノクロでおなかの赤ちゃんが見えて、妻は「かわいい!」って言うんですけど、正直かわいいって感じじゃなかったです(苦笑)。立ち会い出産もしました。自分からというより、妻に「立ち会って欲しい」と言われたので。ちょうど予定日通りに生まれてきてくれたので無事に立ち会うことができました。
産まれてきた子どもの顔を見たときは、オヤジ(コメディアンの故・東八郎)にそっくりで、ちょっと焦りました。羊水に浸かってたから、産まれたばかりだとしわくちゃなのかな。でも、1時間ごとで顔がどんどん変わっていくんですよ。「目が大きくてきれいだな~」と思いました。
妊娠中の戌の日のお参りも、出産の時も、生後1カ月のお宮参りも仕事の都合が付いて全て行くことができました。お宮参りの日は天候が悪い日で人が少なくて、貸し切りみたいでした。記念写真を撮りに行ったときにも、シャッターを切るときには泣きやむんですよ。 本当に空気を読んでくれるいい子です(笑)。
病院では沐浴や、おむつ替えを指導してもらいました。おむつ替えは、おしっこはもちろん、ウンチの時も替えています。紙おむつだから、取り替えるのもラクですよね。育児グッズは、便利なものがたくさんあって楽しいです。赤ちゃん用品のお店に行って、搾乳機を買ったり、心臓の音が聞こえて赤ちゃんが眠りにつきやすいぬいぐるみを買ったり。「ほんとかな?」なんて、ムスメの横にぬいぐるみを置くと、本当に寝ちゃったりして、「すごいね~」なんて。
東貴博プロデュース
ファイヤーヒップス 第7回公演
「THE ホーンテッド・アパート」
2015年8月1日(土)2日(日)
チケット 前売り4300円 当日4600円
スクエア荏原ひらつかホール
(東京都品川区荏原4-5-28)
ちょっと不気味で、ちょっと笑える、あ、いや、しっかり笑えるコメディ&ホラーSHOW!
http://www.sato-kikaku.co.jp/azuma/
お風呂に入れるのも楽しいです。ムスメはお風呂が好きみたいで、すっごく気持ちよさそうな表情するんですよ。
おっぱいもよく飲みます。ゲップさせるのはボクの担当です。赤ちゃんって、いい匂いがするんですね。
ムスメは4~5時間くらい続けて寝てくれるので、ほんと親孝行な子です。でも、妻は大変だと思います。ボクは、仕事で出かけちゃって、びっちり付き合っているわけじゃないので。産後すぐから夫婦だけで生活しているので、産後シッターさんにもお世話になっています。週に2~3回数時間来てもらって、子どもの世話をサポートしてもらったり、家事をお願いして助かっています。
1カ月健診も、一緒に行ってきました。成長曲線も平均とぴったりで、全て順調でした。今のところ体調をこわしたりしなくて、平穏でのんびりし過ぎなんじゃないかって思っています。
子どもが生まれてから、外に飲みに行く回数も減りましたね。家でご飯作って一緒に食べ、それから飲みに行く気にはならず、家に後輩を呼んで、飲むことが増えました。
子どもを抱っこして、妻と3人で近所を散歩する時間が幸せです。最近は、抱っこしているせいか左腕が太くなってきました。
子育てって、すべて新しい体験。おむつ替えているだけでも、親にこんなことしてもらっていたのかなんて、当たり前かも知れないけれど感謝の気持ちが湧いてきます。
撮影/福田依子 取材・文/高祖常子