もくじに戻る

カテゴリー別もくじ

miku's select

バックナンバー

それぞれの個性を大切に、大らかに  双子、三つ子…多胎児をどう育てる?

それぞれの個性を大切に、大らかに

双子、三つ子…多胎児をどう育てる?

それぞれの個性を大切にケンカも見守って

多胎児は、成長するにしたがって性格や能力などそれぞれ違ってくるものです。きょうだいを比較して、「○○ちゃんに比べて△△ちゃんは××ができないからダメね」などと口にするのは禁物。ある面でひとりが優れていると、ママとしては「もう一人も同じようにできるはず」と思ってしまうものですが、それぞれの個性を認めてあげることが大切です。
 
また、多胎児は、同年齢だからこそきょうだいゲンカもたえないものですが、「このくらいの力で叩いたら相手はどのくらい痛いか」などの力加減や「どうしたら相手と仲直りできるか」などの人間関係を学ぶよい機会を持っていると考えましょう。
 
これから双子を迎えるプレママは、パパが育児休暇を取ったり、おばあちゃんに来てもらう、または里帰りするなど、出産後最低1~2カ月はサポートしてもらえるような体制を考えておきましょう。産後の1カ月健診もパパかおばあちゃんに同行してもらうと安心です。生後1カ月を過ぎたら少しずつ外出し、子育て支援センターに行ったり、ママ同士の交流も心がけましょう。ママ1人で子ども2人を見るよりも、複数の大人がいるところで子どもを見る方が気持ちが少しラク
になるでしょう。
 
小さいころは、多胎児のお世話にあけくれて一日が終わってしまうようなことも多いことでしょう。完璧さを求めず、家事は手抜きして、家の中が少しちらかっていてもOKくらいの“いい加減さ”で日々を暮らせるといいですね。パパや地域の子育て支援センターなど周囲の力も借りながら、ゆったりした気持ちで、“多胎児のママ”を楽しみましょう。

だれかに育児の話を聞いてほしい時は電話相談を

 

多胎児の親子を支援する「ツインマザースクラブ」では、会員向けの電話相談を受け付けています。先輩ママ達がお話を伺い、いっしょに考えます。

TEL:03-5337-0766
(ツインマザースクラブ事務局)
http://www.tmcjapan.org/
受付日時: 火・木・金の10時~14時(祝日は休み)

 

多胎児のママサークルや多胎児向けの支援も

 

多胎児の親子を支援し情報交換や友だちづくりができる多胎児のママサークルを個人や自治体、病院などで作っている場合があります。自治体に問い合わせてみましょう。社団法人全国ベビーシッター協会が行っている制度で、「双生児家庭育児支援事業」もあります。多胎児の保育をしている保護者がベビーシッターを利用した場合、利用料金の補助が受けられます。
http://www.acsa.jp/htm/babysitter/

多胎児何でもQ&A

Q 双子は何でも2つ用意しないといけないの?

 

Aあまり先回りしてなんでもかんでも人数分用意すると出費がかさんでしまいます。まずはおむつ、肌着、タオル、衣類など最低限の物を多めに用意し、その他のものは「必要になってから買う」というスタンスで。人数分買いそろえる前に、最初に1つだけ買って様子をみるのもよいでしょう。双子ママサークルなどではウエアの交換会を行っているところもあるようです。

 

Q ベビーカーってどのように選べばいいの?

 

A双子を乗せることができる2人乗りベビーカーには、二人が横に並ぶ横型、二人が前と後ろに並ぶ縦型があります。横型が一般的ですが、「狭い場所を頻繁に通行しなければいけない環境にある場合は、縦型のベビーカーを選ぶ」など、利用頻度や利用する場所に合うベビーカーを探しましょう。レンタルを利用する方法もあります。

Q ひとりが病気で園を休むともうひとりも行きたがりません。

 

A1人が園を休むと「もう1人を園に連れていくのが面倒」と2人休ませてしまう場合もあります。でも、元気なほうの子がひとりで園に行く体験をさせるよい機会でもあるので、1人だけ園に行かせるのもおすすめ。初めは泣いていたとしても、回数を重ねるうちに「ひとりでもできる」という自信をつけることもできます。

読者モデル/井岡 紗和ちゃん&海紗ちゃん(生後6カ月当時) イラスト/サカモトアキコ 取材・文/長島ともこ

もくじに戻る

カテゴリー別もくじ

miku's select

バックナンバー