世代間ギャップを感じたらどうする?
(昭和30 年代~) 抱き癖を付けると赤ちゃんはしょっちゅう泣くようになり、手がかかるようになる。しっかり泣かせた方が、肺が強くなると信じられていた。
泣いたら抱っこすることで、赤ちゃんは「自分は大切にされている」と感じる。その繰り返しが、自己肯定感を育む。
(昭和40 年代頃~)母乳よりもミルクの方が、栄養があると言われていた。「3 時間おきの授乳」が強調され、3 時間経たずに赤ちゃんが泣くと、ミルクを足した方がいいと言われていた。1 歳を過ぎると母乳には栄養がなくなると信じられていた。
母乳は、赤ちゃんが欲しがるごとに与えてよい。母乳の場合は授乳間隔を気にすることはない。また、母乳をやめるタイミングも、事情が許せば、自然に卒乳を待てばよい。
生後3、4 カ月に果汁やスープを飲ませると指導されていた。
離乳食の開始(5、6 カ月ごろ)より前に果汁やスープは不要。離乳食を始めるタイミングや進め方は、子どもの成長に応じて。
日光浴を勧める記述が母子手帳にあった。
直射日光を避けて、日陰で外気浴を心がける。夏場は、帽子や長袖の服などでUV ケアを。
2歳までにはおむつを外すのがいいと言われていた。
無理強いせずに、子どものペースで。成長は人それぞれなので、小学校に入るまでに外れればいいと、ゆったり構えてOK。
小さいうちから保育園に預けるのはかわいそう。3歳までは母親が見るべきと言われていた。
平成10 年の厚生白書で「3 歳児神話には少なくとも合理的な根拠がない」と断定。子どもと一緒にいる時間に適切なかかわりがされているならば、子どもを預けることに罪悪感を持つことはない。保育園の役割も、一時保育や赤ちゃんサークルなど、専業主婦のママも利用しやすいように変わってきている。孤独な育児にならないよう、子育ての不安を和らげる役割も。
フイルムカメラで撮影して現像し、全てプリントアウトして、アルバムに貼る。
デジカメやスマホで撮影したままアルバムがない場合も。データの保存をしていないと、スマホを落としたりして思い出の写真をなくすことも。
祖父母がお菓子やオモチャをすぐに与えたり、テレビをつけっぱなしにするので困っています
親が普段から気を付けているなら、たまにそんな日があっても、それほど悪影響はないでしょう。少しぐらいは大目に見ても良いのではないでしょうか。どうしても気になる時は、「テレビは1日30分までにしています」と家庭の方針を伝えてみましょう。やめてほしいことは、「~しないで」と言うよりも「~してもらえたら嬉しい」という伝え方をしてみましょう。祖父母には、一緒に昔話を読んだり、歌を歌ったりという情緒的なかかわりを増やしてもらえるといいですね。
祖父母に子どもを預ける時に、気を付けることは?
祖父母の都合を優先して無理のないスケジュールにすること。約束した帰宅時間をきちんと守ることも大切です。お願いしたいこと、気をつけて欲しいことは、紙に書いて伝えておくといいでしょう。特にアレルギーに関しては必ず伝えましょう。
イラスト/サカモトアキコ 取材・文/椹寛子