秋の夜長を家族で過ごそう
月をテーマにしたお話は、かぐや姫にはじまり、現代にもたくさんあります。未知の世界にあふれた月に、子どもたちが親しみをもてるように、絵本を通じて親子コミュニケーションに役立ててみましょう。
親子で楽しむなら0歳から
おつきさまのかぞえうた
作・絵:新井洋行
出版社:えほんの杜
926円
夜になってお月さまがミミズクや羊たちに数え歌を歌い始めると、みんな静かに眠りにつきはじめます。数の概念がない赤ちゃんにも、リズミカルな展開で楽しめ、お気に入りのおやすみ絵本になりそう。
親子で楽しむなら1歳半から
まんまるおつきさん
作:ねじめ正一
絵:さいとうしのぶ
出版社:偕成社
700円
お月さまを眺めていたら、おせんべい、メロンパンといろいろな食べ物に大変身!「お月さまの模様は何にみえる?」といったコミュニケーションにも通じる、子どもたちの想像力をおもしろおかしく駆り立てる絵本です。
親子で楽しむなら3歳から
ねぇ、おつきさま
どうしてぼくについてくるの?
作:きむらゆういち
絵:やましたこうへい
出版社:教育画劇
1100円
月夜に照らされて歩いていると、不思議とお月さまがついてくるような感覚にみまわれます。その不思議な現象を、ストーリーの展開のなかで、子どもたちにもわかりやすく解説してくれる、新感覚のしかけ科学絵本。
親子で楽しむなら4歳から
お月さま日記
構成・文:田中ひろし
絵:ヤエル・ジッカキ-ゴラン
出版社:今人舎
1200円
月はどうして光っているの? 地球とどちらが大きいの? そんな素朴な疑問を、とてもシンプルに答えてくれる絵本です。月観察を記入できる日記式になっているので、親子での毎日のコミュニケーションに活躍しそう。
家にいるときでも、窓から月夜を楽しむことができます。月がよく見えるように、お部屋の電気を最小限にして、ゆったりとした時間を過ごすのもいいですね。そんな時間にも役立ちそうな、お月さまをほどこしたランプシェイドを親子で一緒に作ってみましょう! 身近にある道具で手軽に作れます。
・LEDライト
・A4サイズの透明板
(クリアファイルでもOK)
・和紙
・落ち葉や紅葉
・のり
・テープ
<作り方>
透明板のサイズより1㎝ほど幅広く、和紙を切る。白やクリーム色など薄い色の和紙がよい。
土台の和紙より少し濃い、黄色などの和紙をお月さま型に切る。
土台を横向きにして、月や落ち葉、紅葉などを自由にレイアウトして貼る。
透明板と和紙のそれぞれを、両端をテープでとめて筒形にして、透明板、和紙の順にLEDライトにかぶせる。※コンセントがあるタイプなら、筒形が安定するようにコンセントの部分を切り取ってもよい。
※伝統行事や言い伝えには、地域などによって諸説あります
<参考文献>こども図鑑月の観察(星の手帖社)、科学のアルバム 月をみよう(あかね書房)、今昔物語集(岩波文庫、講談社学術文庫、中公文庫)
イラスト/サカモトアキコ 取材・文/山田治奈